2011年06月19日
トーべ・ヤンソン
『たのしいムーミン一家』
 (講談社文庫)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

テレビアニメでも人気が高かったムーミン。原作はフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの童話です。シリーズの中から今回選んだのは「たのしいムーミン一家」という一冊。1948年に発表されて、日本ではその17年後に翻訳本が出ています。お馴染みムーミントロールをはじめ、ムーミンパパ、ムーミンママ、スニフやスナフキンが登場して冒険や事件を巻き起こします。トーベ・ヤンソンがフィンランドの首都ヘルシンキ生まれだったこともあり、物語には北欧らしさもいっぱい。長い冬には冬眠して、短い夏を謳歌するため島へ出かけるムーミン一家。大人になった今、あらためて読んでも楽しくて癒されるお話です。

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