2011年06月12日
植村直己
『青春を山に賭けて』
 (文春文庫)

「青春を山に賭けて」を読むと、冒険家・植村直己さんが文章の才能にも恵まれていたことがわかります。そしてこの本の中には、心に残る言葉が数多く綴られています。そのひとつが「人のやった後をやるのは意味がない。それも人のためにではなく、自分のためにやるのだ。」意思の強さを感じるこの言葉は、何かに挑戦しようとする人に、大きな励ましになるのではないでしょうか?登山家の野口健さんも、高校時代、停学中にこの本と出逢い、それがきっかけで山に登り始めたそうです。植村直己さんが消息をたって今年で27年。しかし世界を代表する冒険家の存在の大きさは、今も「青春を山に賭けて」の本の中に息づいています。

...前に戻る