2011年06月12日
植村直己
『青春を山に賭けて』
 (文春文庫)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

世界ではじめて五大陸最高峰の登頂を成し遂げ、犬ぞりで北極点にも到達した冒険家・植村直己さん。1984年、43歳の誕生日には北米大陸最高峰であるマッキンリーの厳冬期に単独登頂を果たしますが、残念ながらその翌日に連絡が途絶え、消息不明となっています。世界を代表する冒険家がどんなきっかけから山に登るようになったのか、どのように五大陸最高峰を制覇したのか、今になっては植村直己さんに伺うことはできません。しかし生前、その想いを1冊の本に残されていました。それが「青春を山に賭けて」。これを読むと、まるで植村直己さんが直接語りかけてくれるように、冒険への道のりを知ることができます。

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