2011年05月22日
ビアトリクス・ポター (福音館書店)
『ピーターラビットのおはなし』

ロンドンの裕福な家庭に育ったビアトリクス・ポターは、少女時代から動物を観察したり、スケッチするのが好きでした。10代の頃に習っていた家庭教師の息子ノエル君にも、うさぎを描いた絵手紙を送ったほど。実はそれが「ピーターラビット」のもとになっているのです。この手紙を送った7年後の1900年、避暑地として訪れていたイギリスの湖水地方で、ローンズリーという牧師と出会い、絵本を作ることをすすめられます。その時に思い出したのが、以前、描いた絵手紙だったのです。実際に絵本を出版する時に、ポターがこだわったのは、小さな子供の手でもしっかり持てるサイズにすること。その想いは100年以上たった今も生き続け、可愛い絵本シリーズとして愛されています。

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