2011年01月30日 | |||
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「泣いた赤おに」を読んで小川洋子さんが感じたのは、「人間の魂が持つ究極の善意が描かれている」ということ。実際に浜田廣介自身、生前エッセイの中でもこのように書いています。「自分の作る童話において、いつも善意にもとづいて、その行動がとられることをねらいとした。」今回取り上げたのは、ポプラポケット文庫から出版されている「泣いた赤おに」ですが、この中には、廣介童話の他の代表作「りゅうの目のなみだ」「むく鳥のゆめ」など15編が収められています。どの作品にもやはり善意の光を感じるものばかり。これを1冊読むと、自分の心まで清められるように感じるはず。大人にこそ読んでもらいたい童話集です。 |