心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
明治26年、山形県に生まれ、30歳の頃から童話を発表するようになった浜田廣介。80歳で亡くなるまでの間に、およそ1000編の童話を残しています。その代表作が「泣いた赤おに」。昭和8年に発表されてから78年。国語の教科書に掲載されるなど、多くの人に読み継がれています。人間と赤おにを仲良くさせるため、友達の青おにが自ら悪者になって、最後には長い旅に出てしまうというお話。子供の頃に読んだ時には、ただただ悲しくて泣いてしまった人も多いのでは。今回、大人になって読んでみると、青おにの自己犠牲の精神に心をうたれます。自分だったらそこまで出来るだろうか?自分の生き方をあらためて振り返らせてくれる童話です。
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