2011年01月23日
赤染晶子『乙女の密告』 (新潮社)

「アンネの日記」を題材にして生まれた赤染晶子さんの小説「乙女の密告」。そして「アンネの日記」を読んだことがきっかけで作家を目指した小川洋子さん。お二人は対談もされていて、その時にもアンネ・フランクについて話されています。それはまるで共通の友人について語り合うような時間だったとか。それほどまでにお二人にとって大きな存在なのです。アンネ・フランクが亡くなって今年で66年。赤染晶子さんのように「アンネの日記」を題材にして小説を書こうと思う人がいるかぎり、アンネ・フランクの魂も生き続けるのではないでしょうか?1月27日は「アウシュヴィッツ」が解放された日。この日を前にぜひ読みたい1冊です。

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