2011年01月09日
リルケ 『若き詩人への手紙・
若き女性への手紙』
 (新潮文庫)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「成人の日」を前に選んだ1冊は、リルケの「若き詩人への手紙 若き女性への手紙」です。20世紀のはじめに活躍した詩人リルケが、若い人たちへ送った手紙を集めた書簡集。手紙を通して、リルケがどんなメッセージを伝えていたのか味わってみました。小川洋子さんも、物を書くことを夢見ていた頃に読んだことがあるそうですが、今回、久しぶりに読み直してみると、あらためてグサっとくる言葉が沢山あったとか。「芸術とは何か。」「人生とは何なのか。」「なぜ書くのか。」「孤独から逃げてはいけない。」作家として活躍する小川洋子さんにとっても、手紙の中のリルケの言葉は深く胸の奥に伝わってくるものだそうです。

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