2010年08月01日
アーネスト・T・シートン
『狼王ロボ シートン動物記』

(集英社文庫)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

小川洋子さんも、子供時代に夢中になって読んだという「シートン動物記」。小学生の頃の夏休みを思い出して取り上げてみました。シートンは、19世紀の後半にイギリスで生まれ、カナダで育った博物学者。彼は、大自然の中で出会った様々な動物たちの記録を発表しています。それが「シートン動物記」。中でも知られているのが「狼王ロボ」です。ロボはアメリカのニューメキシコに住む野生の狼。群れを率いて王様のように谷間を駆け回り、牛や羊を襲っていました。困り果てた牧場主たちは、なんとかしてロボを捕まえようとします。そこからはじまる狼と人間との攻防。さてロボの運命はどうなっていくのでしょうか?

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