2010年06月27日
カポーティ
『ティファニーで朝食を』
 (新潮社)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

今週の1冊は、1958年に出版されたトルーマン・カポーティの小説「ティファニーで朝食を」。第二次世界大戦中のニューヨークを舞台に、自由奔放に生きる女性ホリー・ゴライトリーを描いた作品です。そして「ティファニーで朝食を」というと、まず浮かぶのはオードリー・ヘップバーンが主演した映画。黒のドレスを着て、ニューヨークにあるティファニーの前でショーウインドウを眺めながらパンをかじる姿。そのバックに流れるヘンリー・マンシーニの「ムーン・リバー」が印象的でした。映画は知っているけれど、本は読んだことがないという方も多いはず。映画とは少し違う本の世界をぜひ味わってみて下さい。

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