2010年04月11日
司馬遼太郎
『街道をゆく 1』
 (朝日文庫)

朝日文庫の「街道をゆく」のシリーズでは、ページの最後に全43巻の目次と司馬遼太郎さんが訪ねた道の一覧が掲載されています。日本国内だけでなく、アジア、ヨーロッパ、ニューヨークなど海外にも行き、その街道の数は72、期間にして25年2カ月、亡くなるまで続けられていたまさにライフワークです。さらに司馬遼太郎さんは、目的地の歴史、人物史、遺跡、言語、民族文化史など丹念に調べたうえで旅に出ていたとか。そこまでして「街道をゆく」を続けていた理由のひとつは「旅が日本人を見つめなおすきっかけになったら」という想いだったそうです。司馬遼太郎さんが残してくれた「街道をゆく」43巻は、日本人にとっての宝物なのかもしれません。

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