2010年04月11日
司馬遼太郎
『街道をゆく 1』
 (朝日文庫)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」など、歴史小説の名作を数多く生み出した司馬遼太郎さん。1971年からは「週刊朝日」に紀行文「街道をゆく」の連載もスタート。およそ25年続きましたが、1996年2月、司馬遼太郎さんが突然、亡くなったため、未完のままとなっています。現在、朝日文庫から出版されている「街道をゆく」のシリーズは43巻。まずその第1巻を手にとってみましょう。そこに綴られているのは近江を訪ねる「湖西のみち」、奈良盆地の東を旅する「竹内街道」、八王子から小仏峠までの「甲州街道」、奈良盆地の西をゆく「葛城みち」、そして山口から島根まで旧長州藩領を旅する「長州路」へと続きます。

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