 |
ロフティング
『ドリトル先生アフリカゆき』 （岩波少年文庫） |
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。動物の言葉がわかるお医者さんドリトル先生。彼のもとには、病気を治してもらおうと沢山の動物たちが集まってきます。そのドリトル先生が主人公の童話シリーズは、全部で12巻。最初に出版されたのが「ドリトル先生アフリカゆき」です。イギリス出身、アメリカで作家活動をスタートさせたヒュー・ロフティングによって1920年に発表されました。この童話は、ロフティングが第一次世界大戦中、戦地から自分の2人の子供に書き送ったお話がもとになっています。戦地で兵士はケガをすると看病してもらえるのに、動けなくなった馬たちは見捨てられ殺されてしまう・・。そのことに胸を痛め、彼はこの物語を作ったのです。