2010年01月17日
アンデルセン『雪の女王』
「完訳 アンデルセン童話集 2」(岩波文庫)

今回は、岩波文庫の「完訳アンデルセン童話集」第2巻に収められている「雪の女王」をテキストにしました。ドイツ・北欧文学者で翻訳家の大畑末吉さんが全文翻訳したものです。そこから感じるアンデルセンの文章はとても情緒的。読んでいると北欧の暮らしが心に浮かぶような描写も出てきます。たとえば、冬になると子供たちは、銅貨をストーブの上であたためて、凍った窓ガラスに押しつけるとか。そうするときれいなのぞき窓ができるのです。こういった文章に出会うのも読書の楽しみ。行ったことのない国へ心の旅ができるからです。大人になって読んでも心に響くアンデルセン童話。ぜひ完訳でお楽しみ下さい。

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