2010年01月10日
高野悦子『二十歳の原点』 (新潮文庫)

「二十歳の原点」は、41年も前に書かれたものですが、今の時代に読んでも沢山のことを感じさせてくれる日記です。小川洋子さんが最初にこの本に触れたのは高校の頃。その時には、二十歳で亡くなった人の日記だと感じながら読んだとか。ところが今回、大人になって読み直すと「一生懸命に生きた人の日記」とまるで違う印象を持ったそうです。実際に、高野悦子さんが残した言葉や詩には生きるパワーがあふれています。それはこの日記を読む私たちに元気をくれるほど強いエネルギーを持っています。今、二十歳の人はもちろん、遠い昔に二十歳だった人も、あらためて手にとってみたい日記、それが「二十歳の原点」です。

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