2009年12月20日
ウィーダ『フランダースの犬』 (新潮文庫)

イギリス人のウィーダが、ではなぜベルギーを舞台にした小説「フランダースの犬」を書いたのでしょうか?ウィーダは、フランス人の父親とイギリス人の母親のもと、1839年に生まれました。子供の頃は一時、パリに住んだこともあるそうですが、お父さんが亡くなったあと、20歳の頃にロンドンに移り住みます。そして小説を書き始めたのもこの頃です。さらに30歳を過ぎてからイタリアで暮らすようになり、その頃、ベルギーにも旅しています。その旅の翌年に書いたのが「フランダースの犬」です。晩年は経済的にも苦しい暮らしをしていたと伝えられている作家のウィーダ。沢山の犬や猫に囲まれて69歳の生涯をとじています。

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