2009年12月13日 | |||
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心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。 松本清張の生誕100年にちなんで取り上げたのは、『或る「小倉日記」伝』という短編小説。小倉に赴任していた頃の森鴎外の足跡を調べることに生涯を捧げたある青年の物語です。この作品で、芥川賞を受賞した松本清張。しかし最初は、直木賞の候補作だったそうです。当時の選考委員から「これは芥川賞にふさわしい」という話があり、見事に芥川賞を受賞しています。その作品の素晴らしさは、当時の選考委員だった坂口安吾も認めていたとか。「物凄い作家がでた」と語り、「小倉日記の追跡だからこのように静寂で感傷的だけれども、この文章は実は犯人をも追跡しうる自在な力がある」こんな選評の言葉も残しています。 ...続きを読む <松本清張記念館> |