2009年11月29日
オスカー・ワイルド
『幸福な王子』 
(新潮文庫)

アイルランドで生まれ、ビクトリア時代のイギリスで活躍した作家オスカー・ワイルド。彼が「幸福な王子」を発表したのは1888年のこと。当時、33歳だったワイルドは、自分の二人の息子のためにこの童話を書きました。しかしこの物語の魅力は、大人でも感じるもの。また時代を超えて輝き続ける何かがあるのです。日本でオスカー・ワイルドに影響を受けた作家も多く、森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎。そしてあの三島由紀夫もワイルドの作品を愛読していたと言われています。「幸福な王子」が作られてから112年。今の時代に生きる大人たちが読むとどんなメッセージが響いてくるのでしょうか?

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