2009年11月15日
宮本輝『骸骨ビルの庭』 (講談社)

「骸骨ビルの庭」刊行を記念して、宮本輝さんと対談もされた小川洋子さん。その中で、宮本輝さんは「骸骨ビルを能の舞台にしたかった。」と語られています。ある人物の前に、神や霊など超自然的存在が現れるという夢幻能をイメージして作られた「骸骨ビルの庭」。
まさにこの小説は、ヤギショウが見た夢や幻であったのか。そしてその夢や幻は、どんなことを伝えていったのでしょうか?「最近読んだ小説の中で、最も素晴らしいラストシーンだった。」と小川洋子さん。そのラストシーンを味わうためにも、ぜひ最後まで読み進めてみて下さい。そして読み終えた時、あなたの心の中には、どんな想いが残っていくのでしょうか?

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