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村上春樹 『１Ｑ８４』<第二週> （新潮社） |
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。先週の放送後、リスナーのみなさんから沢山のメッセージをお寄せいただきました。本当にありがとうございました。あらためて村上春樹さんの新作「1Q84」の注目度の高さを感じました。今週は「1Q84」の魅力を探るその2週目。まずは「1Q84」というタイトルの持つ意味にスポットをあててみました。小説の舞台となっている1984年と同時に、現実のすぐ裏側にある1Q84年。そのQの意味は「QUESTION MARK」のQ。「現実は本当にひとつなのか。目に見える世界だけを信じていればすむという世界ではなくなってしまったのではないか。」「1Q84」というタイトルについて、小川洋子さんはこんなふうに感じたそうです。