2009年06月14日
太宰治『人間失格』 (写真は集英社文庫)

太宰治が亡くなった年に執筆した「人間失格」。それから今年で61年たちますが、1千万部近く読み継がれているロングセラーで、夏目漱石の「こころ」に次いで、歴代2位の販売数と言われています。最近では若い人たちが手に取りやすいような文庫本の装丁も増えています。「人間失格は人生で2度は読んでもらいたい小説」と小川洋子さん。小川さんご自身も若い頃と今回では読んだ感想もまるで違うそうです。昔、読んだ時には主人公に共感する部分が多かったということですが、今、読むと、主人公が甘えているように感じたとか。「人間失格」を昔読んだことがある方も、もう一度読んでみては。あらたに感じることがあるかもしれません。

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