2009年05月03日
エーリヒ・ケストナー
『エーミールと探偵たち』
 (岩波少年文庫)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」「点子ちゃんとアントン」など児童文学で知られるエーリヒ・ケストナー。1899年ドイツで生まれた作家です。第一次世界大戦ののち、まず詩人として活動をはじめ、その後、小説や子供のための物語を書くようになりました。1928年に発表した「エーミールと探偵たち」はケストナーにとって最初の児童文学。主人公であるエーミールという少年が、ひとりで汽車に乗りベルリンのおばあさんに会いに出かける物語です。しかし汽車の中でお金を盗まれてしまうエーミール。それを助けてくれたベルリンの仲間たちとともに、エーミールが探偵となって犯人を捕まえるお話です。

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