2009年04月05日
森鴎外『舞姫』
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

新学期にちなんで、昔も今も教科書によく掲載されている森鴎外の「舞姫」を選んでみました。舞台は19世紀末のベルリン。主人公の太田豊太郎はエリート官僚。彼は政府の期待を担ってドイツに派遣されます。そこで出会ったのがバレエダンサーのエリス。二人は恋に落ち、そこから豊太郎の運命は大きく変わっていくのです。高校の頃に読んだという方も多いはず。しかし今回読みなおしてみると文体は難しく、さらに描かれている内容もあまりに夢のない恋愛。高校生はこの作品からどんなことを学んでいくのでしょうか?自分が高校時代、どんな気持ちで「舞姫」を読んだのかもあらためて考えたくなる作品です。

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