2009年03月29日
遠藤周作『海と毒薬』

3月27日は遠藤周作さんのお誕生日。今から86年前の大正12年、東京の巣鴨で生まれました。そして同世代でもあるのが北杜夫さん。遠藤周作さんの4年あと、昭和2年のお生まれです。遠藤周作さんは「狐狸庵先生」。北杜夫さんは「マンボウ先生」。どちらも日本の文学界を代表する作家で、お二人で「狐狸庵VSマンボウ」という本も出されています。そして遠藤周作さんの「海と毒薬」を読むと、思い出すのが北杜夫さんの「夜と霧の隅で」。この小説の舞台はドイツですが、「海と毒薬」と同じように、戦時下の病院で苦悩する医者の姿が描かれています。この2冊を続けて読んでみるのもいいもの。同時代の作家があなたの心に投げかけてくるのはどんな言葉でしょうか?

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