心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
アルゼンチン人でありながら、キューバ革命の指導者となったエルネスト・チェ・ゲバラ。彼がなぜ異国で革命家となったのか。「モーターサイクル・ダイアリーズ」を読むと、その答えが見えてきます。1928年、アルゼンチンの裕福な家庭に生まれたゲバラは、医学生だった23歳の頃、親友のアルベルトと共に中古のバイクに乗って南米大陸縦断の旅へ。その旅の記録を綴ったのが「モーターサイクル・ダイアリーズ」。お金もなく泊まるあてもない旅を続ける中、貧富の差や独裁体制など南米の過酷な現実を知るようになっていきます。その経験がのちの革命家ゲバラを生むきっかけになったのでは。そんなことを感じさせる1冊です。
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