2009年01月18日 | |||
|
|||
「手ぶくろを買いに」とともに、長く読み継がれている新美南吉の作品というと「ごん狐」。両親のいない子狐「ごん」は悪戯もの。ある日、村人である兵十が獲ったウナギを逃がしてしまいます。ところがそのウナギは、兵十が病気のお母さんのために用意したものだったことがわかり「ごん」は心を改めます。しかし・・・。「ごん狐」も「手ぶくろを買いに」もお母さんの存在が大きい作品。それは新美南吉が4歳の時に母親を亡くしているから。「新美南吉の作品の魅力はどこかに物寂しさが漂っているところ。それは子供にもわかる。」と小川洋子さん。その物寂しさが、長く読み継がれている理由のひとつかもしれません。 |