心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
昭和のはじめに作品を発表し、29歳の若さでこの世を去った童話作家「新美南吉」。その短い生涯で残した作品の数はそれほど多くありません。しかし今もなお、沢山の人に読み継がれています。そのひとつが「手ぶくろを買いに」。雪で手がかじかんだ子狐が、お母さんと離れて一人で人間の住む町まで「手ぶくろ」を買いに行くという物語。現在、様々な出版社から絵本も出ていますが、今回は偕成社の「日本の童話名作選」というシリーズからの1冊。絵を担当されているのは黒井健さんです。小川洋子さんにとっても思い出のある絵本のひとつ。息子さんがまだ小さかった頃によく読んであげていたそうです。
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