2008年12月21日
ディケンズ『クリスマス・カロル』
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

クリスマスになると毎年、この本のページを開くという人もいる「クリスマス・カロル」。イギリスの文豪チャールズ・ディケンズが1843年に発表した名作です。主人公は「スクルージ」という老人。彼は、強欲で冷酷、人間嫌い。しかしあるクリスマス・イヴに不思議な体験をするのです。それはかつての仕事仲間で、10年前に亡くなったアマレイという人物の亡霊が目の前に現れるというもの。アマレイは、人間が物欲にとりつかれると、いかに悲惨な目にあうかをスクルージに伝え、ある予言をします。そしてその予言どおり、スクルージの前に、過去、現在、未来の3人の幽霊たちが現れるのです。

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