2008年8月31日
AAミルン作(石井桃子訳 )『クマのプーさん』

「クマのプーさん」が日本ではじめて紹介されたのは1940年。それから68年、世代をこえて多くの人に愛され続けています。この童話の魅力のひとつは、石井桃子さんの翻訳。「プーさん」をはじめ、それぞれのキャラクターの個性が石井さんの翻訳によっていきいきと伝わってきます。石井さんがこの童話に出会ったのは1933年のこと。知り合いの家を訪ねた時、クリスマス・ツリーのそばに原書が置いてあり、一瞬にしてその世界に入り込んでしまったそうです。夏の終わりは「クマのプーさん」を久しぶりに読んでみるのもいいもの。石井桃子さんの翻訳による古風な日本語とともに心安らかな時間が感じられます。

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