2008年8月24日 | |||
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夏の終わりに読みたい1冊として選んだカミュの「異邦人」。ちょうど去年の今頃はサガンの「悲しみよこんにちは」を取り上げました。この2つの作品には共通点も多いのでは。まずどちらも地中海の眩しくてはかない太陽を感じる作品。そして「死」がテーマ。さらに母の不在。家族が崩壊するところから物語がはじまっていきます。しかし作品の中に広がっている空気はまるで違うもの。ヨーロッパ側から地中海を描いた「悲しみよこんにちは」。そしてアフリカ大陸から地中海を見た「異邦人」。夏の終わり、この2冊を読み比べてみるのもいいのでは。あなたの心により深く届くのはどちらの作品でしょうか? |