2008年3月16日
川上弘美 『蛇を踏む』

川上弘美さんと小川洋子さんは、昨年から芥川賞の選考委員もされ文芸誌でも対談。作風が違うからこそお互いの作品に魅力を感じるそうです。「誰も思いつかなかったことを書く川上弘美さん。まるで神話のように人間も動物も、生きている人も死んでいる人も自由に行き来して交流しあうスケールの大きな作品。」と小川洋子さん。また川上さんご自身は自分の作品についてこんなふうに書かれています。「自分の書く小説を、わたしはひそかに‘うそばなし’と呼んでいます。」まさにこれが川上弘美ワールド。そのうその持つ魅力に一度はまると逃れられない。まるで魅惑的な蛇のような川上弘美さんの小説です。

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