2008年2月24日 | |||
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「100万回生きたねこ」の作者・佐野洋子さんは7人兄弟の長女だったそうですが、仲の良かったお兄さんが11歳の時に亡くなり、またその前にも弟さんをなくされていたということです。大切なご兄弟の死が佐野さんの死生観にもつながっていて、それが「100万回生きたねこ」に表現されているのかもしれません。「100万回生きたねこ」は、大人になってもページを開きたくなる絵本です。年を重ねるごとに伝わってくるものが深くなる。それはきっと「死」というものが少しずつリアルになってくるからではないでしょうか?「本当の意味で死ねるのは、本当の幸せを見つけた時」とこの絵本は教えてくれます。 |