心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
絵本作家・佐野洋子さんが1977年に発表した「100万回生きたねこ」。昨年30周年を迎え、160万部を突破したロングセラーの絵本です。作家の小川洋子さんがこの本に出会ったのは息子さんがまだ小さかった時。読んで聞かせてあげると必ず息子さんは泣いてしまったそうです。「100万回生きたねこ」には、何度も「死ぬ」という言葉が出てきます。だから子供のために読むのはどうかなとためらっているお母さんもいらっしゃるのでは。でも「死」は避けて通れないもの。まだ幼い子供たちも「100万回生きたねこ」のお話を通して、自分なりに「死」というものを考えるきっかけになるのではないでしょうか?
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