2008年1月6日
有吉佐和子 『和宮様御留』

「和宮様御留」では「登場人物それぞれが魅力的に描かれている」と小川洋子さん。そしてとにかく物語そのものが面白いのもこの小説の魅力です。もともとストーリーテラーとも呼ばれていた有吉佐和子さん。1956年、25歳の時に「地唄」という作品が芥川賞候補になってから1984年に亡くなるまでの28年間、数々の作品を残されています。「出雲の阿国」「紀ノ川」「恍惚の人」など、今も読み継がれている代表作も多数。取り上げているテーマも幅広く、歴史や古典芸能、社会問題まで及んでいます。「有吉佐和子さんのような存在はなかなか現れない」と小川洋子さん。日本文学の歴史に大きな足跡を残す作家です。

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