2007年10月28日
キャサリン・マンスフィールド 『園遊会』

「園遊会」を読むと、キャサリン・マンスフィールドがどんな作家だったのかも気になるところ。1888年ニュージーランド生まれ。しかし少女時代からロンドンに移り住み、英国で作品を発表し続けた作家です。その生涯はとても短く20代の終わり頃に結核を発病。「園遊会」を発表した翌年、34歳の若さでこの世を去りました。長年、病気を患っていたことも彼女の作品に影響を与えているのでは。人間の死体を見て、美しいと思った「園遊会」の主人公ローラ。死が恐ろしいものではなく美しいものだと捉えたい。そんなマンスフィールドの想いも感じられる作品です。

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