2007年10月14日
松尾芭蕉 『おくのほそ道』

「おくのほそ道」の中で小川さんが特にお好きなのは、越後から越中へと歩を進めていた時の句「荒海や佐渡に横たふ天の河」。夜の海と佐渡の島影。そして天の川。実際にこのような風景はありえないはず。しかし現実を無視してダイナミックな空想ができるというのも芭蕉が天才と言われる所以です。「おくのほそ道」のページをめくって、自分の好きな句を探すもよし、この本を持って芭蕉が歩いた道を訪ねるもよし。313年前に亡くなったひとりの天才が、心の旅へと誘ってくれる1冊です。

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