2007年10月7日
太宰治 『走れメロス』

「走れメロス」が発表されたのは、昭和15年、太宰治31歳の時。彼はどんな想いでこの小説を書いたのでしょうか?それまでに何度も自殺未遂を繰り返し、麻薬中毒にもかかり、借金の不義理をかさね、自己破滅へと向かっていった太宰治という作家。しかし昭和15年という年は、まともな暮らしのためお見合いで結婚した1年後のことでした。また「走れメロス」が生まれたきっかけを、友人でもあった檀一雄がエッセイにも残しています。興味のある方は、檀一雄著「太宰と安吾」の1冊もぜひ手にとってみて下さい。

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