2007年9月30日
ボリス・ヴィアン 『うたかたの日々』

39歳の若さでこの世を去った作家ボリス・ヴィアンは、音楽の世界でも活躍した人でした。歌手そしてジャズ・トランペッターとしてパリのクラブで演奏。だからこそ「うたかたの日々」にも、音楽的要素がたくさん散りばめられています。主人公クロエの名前も、デューク・エリントンの「クロエ」という曲にちなんだもの。小説の中にもこの曲が何度も登場します。二人の出会いや結婚式で流れるジャズの名曲「クロエ」。まさに本のページをめくると心にメロディが響いてくる小説です。

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