2007年8月5日
ファーブル『ファーブル昆虫記』

小川洋子さんが「ファーブル昆虫記」を熱心に読んだのも小学生の時。虫の世界を通して、宇宙の摂理にふれ、世界観が新しくなったそうです。大自然の調和の中で、素晴らしい工夫を身につけて生まれてくる昆虫たち。その科学的な世界を、ファーブルは豊かな文学のように私たちに伝えてくれます。
特に日本人は、「ファーブル昆虫記」が好きな国民でもあるとか。それは、もともと日本人が古くから虫に親しんでいるため。また素晴らしい翻訳家に恵まれたことも大きな理由のひとつです。その第一人者、フランス文学者で昆虫学者の奥本大三郎さんによる「完訳」も現在出版中。この夏は、久しぶりにファーブルの世界に触れてみるのもいいのでは。大人になった今でも、自分の世界観を変えてくれる大きな発見があるかもしれません。

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