ギターチャイムが鳴った。
「仙台のヤツ!宮城!石巻(教頭の親戚んちがあるらしい)!北海道から来てるよって人…お!!いたー!!!」
校長教頭の呼びかけに、次々と東北勢から手が上がる。
YOUNG FLAG08 2日目。東京のヤローになんか絶対負けねー。俺らのほうが絶対デカイ旗立てて暴れてやる。
オープニングアクト。Base Ball Bear。
巨大オロナミンCを振り回して飛び込んできたドラムの堀くん。気合いがボトボトこぼれ出してる。
小出くんが湯浅くんに気合いのビンタ。ベボベ先生、相当やる気だなこれ。
「こんばんはBase Ball Bearです!」
いつもの小出くんのクールな自己紹介とともに『changes』のイントロが鳴った。
「せんだあああああああああああああああああい!!!!!!!!!!!!!!!!!」
訂正。クールじゃなかったよコイちゃん。のっけから熱い。この曲で、仙台を、変える。
つづけざまに『CRAZY FOR YOUの季節』をたたみかけたら………ほら、湯浅くんがギターを置いたぞーーーダンス湯浅将平!!!
普段は顔色ひとつ変えず寡黙な湯浅君が、すべてをさらけ出し、ピエロのように踊る瞬間、それがダンス湯浅将平!!!
スリラー行ったーーーーーーーーーーー!!!!
ムーンウォーク行ったーーーーーーーーー!!!!
仙台にマイケル・ジャクソン降臨ーーーーーーーーーーーーー!!!!
自分が自分じゃなくなる瞬間。自分が自分である瞬間。
悩みもイライラも後悔も全部脱ぎ去って暴れまくったたところにいる自分。
それは一体、誰なんだろう。
(小出)「ひとつだけみんなに知ってもらいたいことがあってさー、それはさー、あのオープニングにさー流れてたさーすっげー美しい映像あるじゃん。あれの曲さー…俺の曲なんだよね (大拍手)」
(小出)「僕らの『17才』って曲で、それをさー、番組の海賊先生って人がさー、『ちょっとコイちゃーん、あのお願いがあるんだけど、あの17才って曲をさー、ピアノとかのアコースティックなアレンジにしてくんないかなー』『うん、わかった。すぐやるよ』って言って作ったのがあの曲なんだよね。曲に合わせて、ムービーを去年のから作り直してるからねこれ。いい曲でしょ? (大拍手)」
小出くんがMCで全部言ってくれちゃったんで僕から言うことは何もないんだけど、YOUNG FLAG08のオープニングムービー、LIVEに来れた人も来れなかった人も、もう1回見てみてください。それが「17才」YOUNG FLAGバージョンです。
あ、1個だけレポっとくことがあるとすれば、そのあと、「ま、今日はその17才、やらないんですけども」つって大ブーイング浴びて「持ち時間というものがあるのだよ君たち!!」って、コイちゃんがラピュタのムスカみたいな怒り方してたことかな (笑)
ベボベ先生のLIVEはいつも楽しそうで、それはベボベ先生自身がLIVEを心から楽しんでいるからで、ホリくんは見るたびにいつも「アハハ」って声が聞こえそうなぐらい笑ってるし、ピョンピョン飛びはねながらベースを弾いてる史織ちゃんの前髪は、おでこに当たってはじけて踊ってる。
ドラマチック⇒祭りのあと⇒ELECTRIC SUMMER。
ベボベ先生のLIVEでこの流れやられてアガらないわけない。
「ELECTRIC SUMMER!もっと、もっと!!!!! もっと、もっと!!!!!」
小出くんはギターをかきむしるように鳴らして叫ぶ。僕たちは、もっと。もっと遠くへ行けるはずなんだ。
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