今夜の授業を職員の松山三連複が振り返り!
今夜は…テレビ朝日アナウンサーの
弘中綾香アナウンサーが来校!!
9月14日に発売されたエッセイ集『アンクールな人生』を出版した弘中先生と一緒にお送りした授業は…
『レッテル』!!
本当の自分とは違うレッテルを貼られているという生徒の話を聞いていきました!
最初に電話をつないだ生徒は…【石川県 18歳 女の子 RN.あいまー】
RN.『あいまー』は、物知りのレッテルを勝手に貼られているとのこと。
調べるのが得意ということで、高校生になってから友だちに「あの芸能人の年齢は?」、「あのお菓子の作り方は?」、「道順を教えて」など、スマホで調べれば答えが出ることを頻繁に聞かれているそう。
頼られやすく、断れない性格で、自分で調べるのが早いと思っている部分があり、ついつい調べて教えているとのこと。家に帰っても母から「おいしいトマトの見分け方を教えてほしい」と言われ、その場で調べて教えているらしく、
その結果母から、「物知りだね!」と言われてるようになったそう。頼られることに嬉しさを感じつつ、その反面プレッシャーを感じているそうというRN.『あいまー』に弘中先生は、「お母さんにスマホの使い方をレクチャーするといいよ!気になった時にすぐに調べられた方がよくない?って言うといいかも!」とアドバイスを送っていきました。
次に電話をつないだ生徒は…【愛知県 17歳 女の子 RN:はるかはやか】
RN.『はるかはやか』は、常に超ポジティブというレッテルを貼られているとのこと。
ポジティブという部分に関しては認めるけど、周りからのイメージが「ポジティブ=落ち込まない」みたいになっており、「疲れた〜」と言うと周りから「またまた〜」と言われることもあるそう。
テスト勉強で慌てている時も、「全然ポジティブじゃないじゃん」と勝手にガッカリされてしまっているらしく、元気じゃない時も無理してポジティブを演じているとのこと。この話を聞いたぺえ教頭は「輝きたい人の前で輝けばいいのよ」とエールを送っていきました!
そして、弘中先生からは「SNSの裏アカを作ってみるといいかも」と言うアドバイスが送られ、RN.『はるかはやか』も、「やってみます!」と答えていました!
弘中先生が届けてくれた一つひとつの言葉がとても力強くて、聴いてた生徒もハッとする瞬間があったと思います!
もっと弘中先生のことを知りたいという生徒、興味を持った生徒は弘中先生が出版した『アンクールな人生』をぜひ読んでみてください!今夜の放送はタイムフリーで聴くことができます♪
テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香先生が来校!!授業テーマは『レッテル』!!
『 レッテル 』
こもり校長「“レッテル”。“周りから見られている一方的な評価”という意味ですが、まあ…我々、あります? レッテル」
ぺえ教頭「まあ、だから、“おねえ”というレッテルを貼られるので、“すごくおもしろい”とか、“常に明るい”とか、“美意識が高い”とか、なんかよく言われるんですよね。だから、その、“女より女だよね”とか。そんなわけ、ねーのよ(笑) そんなわけないし(笑) そういう事を言ってくる女に限って、“いや、お前の方が美意識、高いよ”っていう女がよく言ってくる」
こもり校長「なるほどね」
ぺえ教頭「なんかいろいろあるよね(笑) そういうやつね。“メイク、すごい上手ですよね”とか」
こもり校長「言われそう〜」
ぺえ教頭「“それ、女に言うか?”っていう。“おねえだから言うんだろ?”みたいなね、細かいのがありますけれども、校長はありますか?」
こもり校長「“自分ってなんか明るいんだろうな?”とか、“悩み事なさそう”とか、思われていると思うんですよ。“そうじゃなくて…”って言って来てたんだけど、なんかこのSCHOOL OF LOCK!で校長になって、“ぺえ教頭”という人に会って、1年半たって、“周りからそんなこと見られてなかったんだ…”っていうことに気づき…」
ぺえ教頭「あ、そう…」
こもり校長「そういうものが剥がれました。僕の中では」
ぺえ教頭「恐ろしい女に出会ってしまったのね」
こもり校長「そうそう。人生の分岐点」
ぺえ教頭「え? なに? “思ったよりもそう見られてなかった”っていうのは、何をもって思ったの? それ」
こもり校長「教頭に言われるじゃない。“もう無理しないでよ”とか、“疲れたら疲れたって言いなさい”って言われた時に、生徒のみんなとか、廊下で、“そうです”みたいな。“校長も、1人の人間なんだから疲れている時は疲れてるって言ってください”とか、“しっかり休んでください”とか、“がんばってますね”とか言われている時に、それが意外で。俺の中では、もっとみんなに、“いつも明るいから元気ですよね”とか、“疲れとか知らないですよね”とか言われると思ったら、意外とそんな言葉がバァーって並んでたから、“あ、そんな事もなかったんだ”って…」
ぺえ教頭「“常に明るい自分が好かれてる”と思ったけど、意外と蓋を開けてみたら、“そうじゃない部分もみんな求めてた”とか、“見たかった”って言ってくれる人が多いことにも気づいたんだろうね」
こもり校長「ちょっと矛盾の話だけど、それもある種レッテルなんじゃないかと思うというか…」
ぺえ教頭「(笑)」
こもり校長「自分の中ではそういたいはずなのに、それを見抜かれて言われることも、ある種…」
ぺえ教頭「どうどう巡りになってしまうというかね。ああ〜 なるほど」
こもり校長「深い話だと思うんだよね。これって」
ぺえ教頭「いまの方が、どうなの? 生きてて楽になったの?(笑) そのいろんなレッテルみたいなものを、私にちょっと剥がされてみたりとか、自分でいろいろ考えたりして… どうなの? 結局、少しは楽な人生というか、歩み方に行き着いたの?」
こもり校長「いや。それはないだろうね。結果には行きついてないというか… 逆に広がったというか… ゴールがより遠くなったというか… ネガティブな意味じゃなくてね。だからそういうレッテルというものはすごいものだなと思う」
ぺえ教頭「わかるよ。みんなあるよ」
こもり校長「そうだよね。さあ、
今夜は『テレビ朝日』の、アナウンサー弘中綾香先生が来校。SCHOOL OF LOCK! 今夜も開校です!」
♪ キャラクター / 緑黄色社会
こもり校長「あと… いま話して、“開校です!”って言ってから、1個だけ、めちゃくちゃすごいレッテルがあったわ」
ぺえ教頭「あなたの?」
こもり校長「俺の中で。もう本当に、嘘をつき続けているんだけど…」
ぺえ教頭「いいの? そんなの、言って。大丈夫?」
こもり校長「全然、大丈夫なんだけど、本当に『LDH』っていうので、会う人会う人に、“ライブとかの前って、めちゃくちゃ体絞ったり大変なんですよね?”って言われんのね。たしかかに先輩たちはものすごいから、ちょっと普通の人じゃないぐらいやってるから、“『LDH』といえば”っていうのはわかるんだけど、俺、そんなやってないのよ」
ぺえ教頭「近くで見てるけど、そうだよね」
こもり校長「そう。俺、そんなやんない人なのね。特にやんない派。この間、HIROさんに久しぶりに会ったら、“もうちょっとトレーニングしてもいいんじゃね?”って言われるぐらいやんないのね。俺は。なんだけどさ、外の現場で他のタレントさんに、“『LDH』さん、大変ですよね”って言われた時に、“いや、そんなことないですよ”は、先輩の名誉に泥を塗ることになるじゃん」
ぺえ教頭「そっか、そっか」
こもり校長「で、俺、めっちゃ、“そうなんすよね〜”…」
ぺえ教頭「あ、一応、言うんだ?(笑)」
こもり校長「“時期によって、まあ、人によって結構、前後あるんすけど〜”みたいな嘘を死ぬほどついた」
ぺえ教頭「事務所にあるジムで、めちゃめちゃ走ってるイメージ」
こもり校長「そんなん、長らくやってない(笑)」
ぺえ教頭「それもレッテルだ」
こもり校長「これ聞いた人、もう言わないでください。プレッシャーなんです、これ(笑)
さあ、生放送教室には、初登場。『テレビ朝日』アナウンサーの弘中綾香先生〜!」
弘中先生「よろしくお願いします。弘中綾香で〜す」
こもり校長・ぺえ教頭「お願いします〜」
こもり校長「SCHOOL OF LOCK!は10代の生徒がたくさん聴いてまして、よく、ゲスト講師に来た方に“どんな10十代でしたか?”っていう質問することがあるんですけども、実は
弘中先生がどんな10代を過ごしていたのかを書いた初のエッセイ集『アンクールな人生』が発売になったばかりです。おめでとうございます」
弘中先生「ありがとうございます。はい。自分の10代とか、これまでを、まとめてみました」
こもり校長「今夜は、そんな“アンクールな人生”を歩んできた弘中先生の話もいろいろと聞けたらなと思っております」
弘中綾香先生を迎えてのSCHOOL OF LOCK! 今夜の授業はこちら!
『レッテル』!!
こもり校長「“真面目キャラのレッテルを貼られているが、実はめちゃめちゃふざけたい”、“チャラいキャラのレッテルを貼られて、困っている”など、本当の自分とは違うレッテルを貼られているという生徒がいたら、ぜひ、メッセージ書き込みして欲しい」
ぺえ教頭「ちなみに弘中先生は、いままでどんなレッテルを貼られてきましたか?」
弘中先生「やっぱ、“アナウンサー”っていうことがあって、清廉性とか、品行方正であるとか… まだ20代だったから短いスカートとか穿いてるだけで、“アナウンサーなのに、その丈はなに?”みたいな感じで切り取られたりとか… あとは、ちょっと芯を食った事を言うと、“アナウンサーなのに、そういったことも言うんだ?”とか、そういう風に言われたりとか… なんか結構、大変ですよね」
一同笑い
ぺえ教頭「大変よ。アナウンサーはね」
弘中先生「みなさんからの見られ方っていうのが… 確固たるものがあるんですよね。歴史も深い職業だったりとか、みなさんに見られる職業だから」
こもり校長「“こうあるべき”みたいな?」
弘中先生「そうそうそう。そういうことが結構あるなと思います」
こもり校長「それって、言われることに対してプレッシャーもあったりするもんですか?」
弘中先生「いや。最初は、“何でそんな私個人のことを見てくれないんだろう”みたいな。そこで四角四面に押さえ込んで、そこから外れたりすると、それでなんか言われたりとかするのがすごく不思議だし、なんかあんまり理解ができなくって… でもいまは、そういうレッテルも全部、利用してやろう、っていう気持ちになってきました」
こもり校長「へえ〜」
ぺえ教頭「でもなんか最近の弘中さん見てると、そのレッテルみたいなものからちょっと解放されて、ちょっと自由にもなってるじゃない?」
弘中先生「はい」
ぺえ教頭「だから、私としてはちょっと“恐ろしい女”っていうレッテルを勝手に貼ってて…」
弘中先生「(笑)」
ぺえ教頭「それって別に、何か悪さをする、人に悪さをするような恐ろしさではなく、底知れない恐ろしさっていうか…」
弘中先生「底知れない?」
ぺえ教頭「“この人は、どこまでを手にして行きたいんだろう?”みたいな… 野望?」
弘中先生「そんな野心家ではないですよ?(笑) そんな野心家に見えてる?(笑)」
ぺえ教頭「あるの、この人。絶対」
弘中先生「え〜? こわ〜い(笑)」
ぺえ教頭「この笑顔も、野心よ」
弘中先生「そんなことないですよ(笑)」
ぺえ教頭「だから、好きなの」
弘中先生「あ、ありがとうございます。うれしい」
ぺえ教頭「結局ね。最終的に」
こもり校長「今日は、『レッテル』の授業をやっていきます(笑)」
■
弘中綾香先生
やっぱ弘中綾香先生の声癒されるな〜可愛い!!
でも癒される可愛い声の中に言葉選びの頭の良さが伝わる
濱務ゆめ
女性/17歳/静岡県
2022-10-31 22:11
弘中先生「うれしい(笑) わかってくれたのね? ありがとう」
ぺえ教頭「謙遜しないところが好きです(笑)」
一同笑い
弘中先生「でも私も、お2人の声聞いてて、すごいいいバランスだなと思って」
ぺえ教頭「弘中さんに言われるとうれしいね」
こもり校長「うれしい」
弘中先生「すごいいいバランスだと思います。2人とも綺麗な声されてるし、コンビネーションもすごくいい」
ぺえ教頭「よかった」
弘中先生「聴き心地がいいです」
こもり校長「声がコンプレックスなんです」
弘中先生「え? すごいいい声してるのに」
こもり校長「うれしい〜 本当?」
弘中先生「はい。個性のあるいい声してる」
ぺえ教頭「弘中さんは嘘つかないから」
弘中先生「どこが嫌なんですか?」
こもり校長「このなんか、鼻にこもったような声がすっごい嫌で。なんか軽く聞こえるじゃないですか。すかしてる声というか… それがすごい嫌なんです」
弘中先生「そんなことないと思います。ぺえさんもすごい綺麗だし」
ぺえ教頭「本当? よかったわ。いままでやってきて」
こもり校長「ただね… 本を出されたんですよ。弘中先生は、
『アンクールな人生』っていう」
弘中先生「ありがとうございます」
こもり校長「僕が1番ささったところで…
“私は嘘つく”っていうの書いてある行があるんですよ。“その場の空気がよくなるんだったら、息をするように嘘をつく”って…」
ぺえ教頭「ちょっと待ってよ…」
弘中先生「いや。これはでも、本当本当。これは本当」
ぺえ教頭「たしかに書いてあったな…」
一同笑い
こもり校長「いま、“本当に?”ってうれしくなった瞬間に、“いやいや。俺、それ、本で読んだわ”と、思って…」
ぺえ教頭「転がされた?」
弘中先生「いやいや。本当、本当。本当ですよ」
こもり校長「本当ですか? 信じますね」
弘中先生「
“1”思ったことを、“100”言うっていうのが、私のモットー!」
ぺえ教頭「“1”思ったことを、“100”言うのね?(笑)」
弘中先生「
“0”を、“1”にはしない。そういうこと」
ぺえ教頭「あ〜 よかった。欠片はあったのよ(笑)」
こもり校長「じゃあ、本当だ(笑)」
弘中先生「本当に。お2人、綺麗です」
ぺえ教頭「ありがとうございます」
こもり校長「ということで、改めて、
初のエッセイ集『アンクールな人生』、発売、おめでとうございます」
弘中先生「ありがとうございます」
こもり校長「このエッセイでは、小学生の頃から、弘中先生がどういうふうに考えて、どういうふうに過ごしてきたのか? というのが書かれています。その中にも書かれていましたが、小学生の頃に、既に、“かわいいだけじゃダメなんだな”という事に気付いた、と」
弘中先生「そうです。あの… “かわいいだけじゃダメ”って、ルックスとかじゃなくて、小学校の時、すごい背もちっちゃいし、こういう声だし、なんかまあ、“かわいい、かわいい”みたいな感じだったんですよ。まあ、幼稚園の頃とか… で、それでちょっと図に乗っちゃって、いつも何か自分に嫌なこととか、悪いこととか、自分がずるしちゃって嘘ついちゃったりして怒られると、泣いてその場を丸めようとしてたんですよ。で、それを、親に、“泣いて済むと思ったら大間違いだよ。あんた”って言われて… そこら辺から、“あ、泣き落とししても通用しないんだ… つんつん…”みたいな感じで…」
ぺえ教頭「達観してる子どもだ」
弘中先生「いやいや(笑)」
こもり校長「それが小学生だよ?」
ぺえ教頭「そうだよね。“泣き落とし”って言った? いま」
弘中先生「泣き落とし…(笑)」
ぺえ教頭「そんなことがあるのね? いま知ったわ。私(笑)」
弘中先生「“泣けば済む”って思っちゃってたんですよね。ずっと。本当に。“泣けばみんなが許してくれる”、“みんなが、かわいい、かわいそう、って言ってくれる”って思ってて… それを自分で利用してたんですけど、それがいけないっていうことを、気づいたっていう…」
ぺえ教頭「釘を刺されたんだ? お母さまに」
弘中先生「そうなんです」
こもり校長「で、小学生の時に、そこから勉強を始めるわけです。で、ぐわ〜 っと勉強して、中学受験をすることになるんですけど、そこの中学受験の面接で感じたのが、さっきのあの“嘘をつく”っていうことにつながるんですよね?」
弘中先生「そう。もう、嘘も方便」
こもり校長「“それはそれ、これはこれ”っていうのを… 小6で思ったらしい(笑)」
ぺえ教頭「早いよね?」
弘中先生「早いですか? みんな、思ってなかったですか?」
ぺえ教頭「そんな…(笑)」
弘中先生「忘れてるだけだと思うんですよ。多分」
ぺえ教頭「本当?」
弘中先生「はい。意外と子供ってね、侮っちゃいけないよ」
一同笑い
ぺえ教頭「あら、そう?(笑)」
弘中先生「はい。侮っちゃいけないです」
こもり校長「そこを踏まえて、中学生の時はどうだったんですか?」
弘中先生「私、“武器がないな”って、小学校の時に思って、努力して、勉強ができるようになったんですよ。小学校で、多分、1番か2番ぐらいに頭がよかったんですね。でも、中学校入ったらそんなのが、ざらにいるんですよ。で、自分のアイデンティティっていうか、得意分野を失っちゃった、みたいな感じで、中学3年間を、結構ずっと、斜め… ずっと、俯いてるような感じでした。すごく暗かったと思う。多分(笑)」
ぺえ教頭「ちょっと、自分を見失いかけたんだ?」
弘中先生「そうなんです。人と比べちゃって…」
こもり校長「そういうのを赤裸々に書いてあって、その中学校生活、その“周りに合わせなきゃ”とか、“もし外れちゃったらどうしよう?”とか、“輪の中にいなきゃ”みたいな、周りを見て、いま言ってくれたみたいに育った3年間だったみたいなのを書いてあって」
弘中先生「忙しいのに読んでくださってありがとうございます」
こもり校長「なんか僕… 弘中さんの中学時代編が結構、刺さっちゃってます」
弘中先生「そうなんですか? なんでだろう?」
こもり校長「なんか、嘘じゃない、というか、その中学の時代って、大人からは、“自由に生きなさい”とか、“何々しなさい”とか、“個性が…”、“自由だよ”とか言うけど、意外と蓋開けたらそうじゃないことっていっぱいあるじゃないですか? それを赤裸々と書いてくれてるから、すごく刺さっちゃって」
弘中先生「そうね。1番“群れなきゃ”とか、“周りに馴染まなきゃ”って思う時期だし、みんなもそれを強要してくるじゃないですか。女子トイレ行くのもみんなで一緒とか。遠足の班分けを4人で考えなきゃいけない、とか、あーいうのとか、すごいうっとうしい… あ… 大変で(笑)」
ぺえ教頭「もう、“アナウンサー”なんてレッテル捨てて(笑) そんな言葉も使っていきましょう。今夜だけは(笑)」
弘中先生「ありがとうございます〜」
ぺえ教頭「大丈夫。『テレ朝』じゃないから。ここは(笑) 聴いてる人は聴いてるかもしれないけど(笑)」
弘中先生「あぶない、あぶない(笑) そうなんです。なんか… 私の中では“つらいな”っていう時期がありました」
ぺえ教頭「その時から結構、自分を客観的に見てたんですか?」
弘中先生「そうなのかな? いま思えば、ですけどね。その時はもう、結構“どうしよう… どうしよう…”って言うか、“なんか馴染めないな…”っていう感じはありましたけど」
こもり校長「で、中学、高校、大学っていう編に分かれて書いてあるんですけど、小中高大と読んでいく中で、その世間が見る、“アナウンサーになる人ってこういう人なんだろうな”っていうものではない、というか」
ぺえ教頭「分かる。それは。とても」
弘中先生「そう? みんなちょっと、アナウンサーを高く見すぎなのよね。ただの職業だからね」
ぺえ教頭「たしかに世の中が美化してるわよね」
弘中先生「そうなの」
ぺえ教頭「特に女子アナは」
弘中先生「『女子アナ』みたいな」
こもり校長「そうかもね」
弘中先生「そうなんですよ。ずっと優等生で、きらきらきらきらして、なんか学年一の“ミスコン”みたいなの、出てきて、みたいなイメージあるじゃないですか」
ぺえ教頭「なんか、“するするっと生きてきた”みたいなね。勝手なイメージ」
弘中先生「そう。私もそうイメージあったんですけど、実際のところ、そういう子は、あんまりいないです」
ぺえ教頭「結構、泥水すすってね」
弘中先生「そう。もう、
みんな、腹決めてやってます」
ぺえ教頭「腹決めてやってるんですよ」
こもり校長「俺でも、あんまり聞きたく… そう、これも“レッテル”だけど… あんまり聞きたくないワードたもんね。“腹決めて”とかっていうのはね(笑)」
弘中先生「すいません。すいません(笑)」
こもり校長「ええ。でも、最高ですね。でも、どうなんですか? どういう経緯で、そんな10代を過ごした弘中少女はアナウンサーになるんですか?」
弘中先生「10代から、“大人になったら自立したいな”っていうのがあって、自立して自分でお金を稼いで一人暮らしできるぐらいの女性になりたいみたいのあったんですよ。で、就職活動の時に、でも、言っても男性よりビハインドはあるし、私の就職活動の時代でもやっぱ男性の方がそういった職種が多かったんですよね。母数として多くて。で、考えた時に、
“女性っていうことをプラスに考えられるような職種に就こう”って思ったんですよ。そう考えて、“メディア”ってそうじゃないですか。やっぱ、いろんな経験をしている人が観るものだと思うから、“女性”っていうことがプラスになるんじゃないかと思って、メディアに行きたいなあと思って、いろいろ受けていくうちに、
“アナウンサー採用”みたいなのに受かってしまって、“じゃ、いっか”みたいな。すみません… 感じ悪いですよね?(笑)」
こもり校長「いや、全然。これも、その本読んだら… そう、話したいこと、いっぱいよ。その“受かっちゃって”の後のこととかも書いてあるの。“1回断ろうとした”とかね」
弘中先生「そうです(笑)」
ぺえ教頭「話の満腹感がすごいわよ」
弘中先生「満腹感? 話し好き? ごめんなさい」
ぺえ教頭「うれしいよね」
こもり校長「うれしい、うれしい。だからそういうものを信じてやるとか、もらったものに平気で“なんか引いちゃう…”みたいな感情って持っていいんだな、とか、すっごい感じる。めっちゃ、よかったです」
弘中先生「うれしい。ありがとうございます。え、思ってる! 思ってる! “思ってないでしょ?”みたいな目線を、いただきましたけれども(笑) 思ってます」
こもり校長「ありがとうございます。最高です」
♪ 君の街まで / ASIAN KUNG-FU GENERATION
こもり校長「ASIAN KUNG-FU GENERATION先生の『君の街まで』。これは、弘中先生チョイスの楽曲ということで…」
弘中先生「思春期の頃にずっと聴いてました。本当に。いまと違ってサブスクじゃないからMDに焼いてね。分かります? MDに焼いて、ずっとこのアルバム聴いてたの。泣けちゃう、泣けちゃう」
こもり校長「アジカン先生、好きなんですか?」
弘中先生「アジカン先生、好きでした」
ぺえ教頭「校長と共通点だね」
弘中先生「え? 知らなかったです。そうなの?」
こもり校長「ちょっと、世代の、聴いてるアルバムは違うかもしれないですけど。青春時代…」
弘中先生「本当ですか? よかった選んで」
こもり校長「普通に親近感わきました」
弘中先生「うれしい。よかったです」
今夜は、『テレビ朝日』アナウンサー弘中綾香先生を迎えてお届け中! 授業はこちら!
『レッテル』
こもり校長「“本当の自分とは違うレッテルを貼られている”という生徒と話していきます。エッセイを読んでいたら、弘中先生も世間の人が弘中先生に貼ってるレッテルとは全然違う、という、本当の姿も描かれているのでね。生徒と是非、レッテルについて話していければな、と思います」
弘中先生「楽しみです」
こもり校長「もしもし!」
あいまー 石川県 18歳
こもり校長「18歳。学年は?」
あいまー「高3です」
こもり校長「あいまーはさ、どんなレッテルを貼られてるの?」
あいまー「
“物知り”のレッテルを勝手に貼られています」
こもり校長「そのレッテルは、ちょっと悩んでる?」
あいまー「はい。悩んでます」
弘中先生「でも、“物知り”ってなんかいいイメージですけどね」
こもり校長「でも、あいまーの中では違うの?」
あいまー「そうですね… あんまり… ちょっとプレッシャーがあって…」
こもり校長「それは、周りの子が、なんか色々聞いてくる、とか、そういうこと?」
あいまー「そうです。学校では、3日に1回ぐらい聞かれます」
弘中先生「例えば、何、聞かれるんですか?」
あいまー「例えば、本当にくだらないことなんですけど、芸能人のこの人の年齢、とか… あと、お菓子の作り方、とか…」
ぺえ教頭「え、幅広い」
あいまー「ここに行く道順、教えて、とか」
弘中先生「え〜」
ぺえ教頭「もう、Yahooだと思われてる?」
弘中先生「検索エンジンだ…」
こもり校長「それは、聞かれたらどう答えるの?」
あいまー「えっと、私が調べて… 答えて… はい…」
ぺえ教頭「え〜 “私、Siriじゃないのよ”って言ってもいい(笑)」
こもり校長「本当。それはなんか、自分ではなかなか言いづらいの?」
あいまー「そうですね。はい」
こもり校長「まあね… せっかく聞いてくれてるのに、“自分で調べなよ”って言うと、ちょっと角が立つような気もする」
弘中先生「たしかに。なんでそんなキャラクターにされちゃったんですか?」
あいまー「高1の時にスマホを買ってもらって、それで調べるのが早いのと、あとそんなに嫌いじゃなかったので、そうやってやってるうちに、そういう風になりました」
ぺえ教頭「リサーチ力が高いのが評価されてしまって…」
こもり校長「それは、家族からもそういう立ち位置っていうか、レッテルを貼られてるの?」
あいまー「そうですね。お母さんからもよく聞かれます」
こもり校長「お母さんから何を聞かれるの?」
あいまー「おいしいトマトの見分け方、とか」
弘中先生「ええ〜 すごい」
ぺえ教頭「あら。家に帰ってまで(笑) でも、気になるんだけど(笑) “おいしいトマトの見分け方”ね(笑)」
こもり校長「それは調べたの?」
あいまー「ヘタの色が濃いと甘いみたいです」
ぺえ教頭「は〜」
弘中先生「すごい。覚えていることがすごいですよね。調べて終わりになっちゃうじゃないですか? ちゃんと覚えてるのは、偉いよ。あいまーちゃん」
ぺえ教頭「知恵袋みたいになってるけどね」
こもり校長「“わからない”とか、“自分で調べてよ”みたいなのを言うのは、やっぱ、言いづらい?」
あいまー「自分があまり断れない性格で、伝えられやすいので」
ぺえ教頭「すごい、優しそうだもんね」
弘中先生「ね」
こもり校長「どうですか? 弘中先生も、それこそ、物知りだとか、“言葉知ってるでしょ?”とか…」
弘中先生「あ〜 たしかに、言われる」
こもり校長「“これは何?”とか、時事ネタ、“何これって、どういう意味だったの?”とか、そういうのって、どうしてるんですか?」
弘中先生「
私は、聞かれて、調べて、自分の… まあ、知恵になるじゃないですか。知恵っていうか知識になるから、自分の利益にもなったと思って収めてる」
ぺえ教頭「調べたくもない事を聞かれたら、どうします? “そんなこと調べたくねえよ!”っていうのもあるじゃない? 多分」
弘中先生「お母さんの場合だったら、お母さんに、スマホの使い方を教えるかな?」
ぺえ教頭「レクチャーね」
弘中先生「レクチャーして、“お母さん、こうやると出て来るから、次からはちょっと自分でやってみない?”みたいな。“お母さんも、気になった時に調べられた方がよくない?”みたいな感じで、お母さんが自分で調べられるようにする、とか…」
ぺえ教頭「寄り添いつつね。断りを強くするというよりは」
こもり校長「そういう、流しの発想って、あいまーにはあった?」
あいまー「いま、自分で調べたほうが早いかな、と思っていて…(笑)」
弘中先生「まあね。そうなんだけどね(笑)」
ぺえ教頭「できる女なのよ」
弘中先生「そうね。あいまーちゃんはね」
こもり校長「でも下手したら、引きで見た時には、そっちの方が最短距離な時もあるじゃない?」
弘中先生「そうそうそう。だって、これから一生、ずっと、聞かれちゃうわけだから。あいまーちゃんね、実家を離れた後もずっと聞かれたら嫌じゃないですか?(笑) だからね、お母さんに教えてあげてもいいかもしれないね。もう友達はどうしたらいいのか分からないけど」
こもり校長「そっちの、弘中先生マインドに持っていくっていうのもアリですけどね。“自分の知識になるし、まあいいか”っていう」
ぺえ教頭「そうだね。」
こもり校長「いまは、“答えたい”の方が大きいからプレッシャーになっちゃうみたいなことでしょ?」
あいまー「そうですね」
ぺえ教頭「なるほどね。知識が自分の肉と血になると考えて」
こもり校長「“がっかりされたくない”みたいなところではなく、私ですら答えられないんだから、あんたたち、がんばってやぐらいの… ちょっと“そうですよ。物知りですよ”って言ってくっていうも、1個の手のような気もするっていうかね」
ぺえ教頭「嫌な感じもしないしね」
こもり校長「“私でも無理だわ”って言うっていう」
ぺえ教頭「“あいまーでも知らないの?”ってものも、友だちも知れたらうれしい気するよね?(笑)」
こもり校長「いまは大変だと思うけど、さっきみたいに、知識になってるから」
弘中先生「そう。すごいよね。“トマトの見分け方”も覚えちゃって。すぐ、出てきた(笑) 私たちの知識にもなりました。私たちはスーパーでトマト見ると、あいまーちゃんを思い出すよ」
ぺえ教頭「そうね。おいしいものを見つけられて、おいしく食べれそうだよね」
こもり校長「そうだよ。だからプレッシャーにはならなくていいと思う」
弘中先生「そう。
知識は無駄にならないから」
ぺえ教頭「無駄にならない。本当に」
こもり校長「話してくれてありがとうね」
あいまー「はい。ありがとうございます」
ぺえ教頭「ばいばい〜」
弘中先生「ありがとう〜」
■
弘中綾香先生! 遂にこの日がぁぁぁぁ!!!!!!
弘中先生をテレビで見てそこからアナウンサーって素敵だなぁ、と思うようになりました!
将来アナウンサーになりたいとよく思うのですが親には現実味がない、安定しないんじゃない?と言われてしまいました、弘中先生は親の反対とかありましたか?また、今のうちにやっておいたほうがいいこととかありますか?
走るマッチ棒
女性/17歳/兵庫県
2022-10-31 19:03
弘中先生「
親の反対はありました。うちは、“あなたはそんな風に育てた覚えはないみたい”な(笑)」
ぺえ教頭「そう?」
弘中先生「はい。言われましたね」
ぺえ教頭「何それ? 理由は?」
弘中先生「だから、表に出る仕事に対しての心配を、多分、裏返しでなんかそんな風に… “そういうタイプじゃないでしょ?”みたいな感じで言われたんですけど。結構、振り切ってやっちゃったところがあったんですが、現実味がないっていうのは、たしかにそうかもしれないけど、
安定については、会社員なので、めちゃくちゃ安定しているので(笑) お給料制ですし、その辺のタレントさんとまた違うので」
こもり校長「形態が違いますから」
弘中先生「そうなんです」
ぺえ教頭「だから、“安定してないんじゃない?”っていう面では…」
弘中先生「めちゃくちゃ安定してます」
こもり校長「意外と、それ知らない人、多いっすよね」
弘中先生「そうかもしれないですね。普通にテレビ局の局員なので」
こもり校長「そう。社員さんだから」
弘中先生「完全に社員です」
ぺえ教頭「別に、番組を何本やってようが… とかじゃなく」
弘中先生「そうです」
こもり校長「だから、1番、ある種、安定している、表に出てる人、ですよね」
弘中先生「安定。安定。そうなんですよ」
ぺえ教頭「これちょっと説得できるね。いまの弘中先生の音声を聞かせる。“お母さん、これ聞いて”ってね(笑)」
弘中先生「あと、“現実味がない”っていうのは、多分、その道筋が、お母さんもよく分かってないと思うから。アナウンサーになるにはやっぱり、大学出てないといけないと思うし、大学にまず入ってみて、“ちょっと一歩進んだよ。アナウンサーになる、ステップに進んだよ”っていうこと言って、そこからまたっていう感じで言っとけば、お母さんも安心してくれると思うし」
ぺえ教頭「弘中さんは、何で『テレ朝』なの?」
弘中先生「ええ〜…」
ぺえ教頭「いいわよ。別に(笑)」
弘中先生「いやいや。いや。正直に言っちゃうと… あの… “受かったから”っていうのもあるんだけど、『テレ朝』はやっぱね、あれがいいですね。六本木っていうのは、いい(笑)」
ぺえ教頭「あ、そこ、結構、決め手なの?」
弘中先生「“アクセスがいい”っていう(笑)」
ぺえ教頭「え〜 交通の便?」
弘中先生「“交通の便がいい”っていうのがありますかね(笑)」
ぺえ教頭「そうなんだ(笑) お台場よりは、たしかに交通の便はいいわね」
こもり校長「都心に住んでれば、よりね」
弘中先生「そうなの〜」
こもり校長「イルミネーションも綺麗だし」
弘中先生「綺麗〜! 『六本木ヒルズ』最高!」
ぺえ教頭「六本木が好きなのね?(笑) じゃあよかったわね」
こもり校長「さて、弘中先生ですが、
初のエッセイ集『アンクールな人生』、発売されました。こちらが、なんと、重版出来!」
弘中先生「聞き慣れない言葉ですね」
こもり校長「
“重版出来”ということで、生徒のみんな、これは分かりやすく言うと、“たくさん売れたから、もっと本をいっぱい刷るよ〜”ということですね」
弘中先生「はい」
こもり校長「よろこばしいことです」
弘中先生「うれしいです。ありがとうございます。
私、インスタグラムやってるので、是非、そちらも見てください。『アンクールな人生』のインスタグラム。『アンクールな人生』で検索してもらえば出てくると思います」
『テレビ朝日』アナウンサー、弘中綾香先生を迎えてのSCHOOL OF LOCK! 今夜の授業はこちら!
『レッテル』
こもり校長「“本当の自分とは、違うレッテルを貼られてる”という生徒と話していきたいです」
■
レッテル
私は入学前にTiktokを上げたことをきっかけに「ネタキャラ、何でもやってくれるキャラ」レッテルになっています。
私自身そんなに面白い訳でもないんです!
ただ、皆が喜んでくれたり楽しんでくれたりするのが私は嬉しくてついやってしまいます、
なので廊下とかですれ違った他部活の先輩たちに「あ、走るマッチ棒!」ってよく言われます。
最近は慣れてきたのですが無茶振りをされると少し困ります、その時にするネタもなくて、困っています
走るマッチ棒
女性/17歳/兵庫県
2022-10-31 19:08
ぺえ教頭「私も、無茶ぶりに弱いタイプだからわかるわ」
弘中先生「無茶ぶりね〜」
こもり校長「弘中先生は無茶ぶりされるキャラですか?」
弘中先生「テレビでは、ありますよ。みなさん、テレビは編集されているから気づかないだけで(笑)」
こもり校長「そうなんですか?」
弘中先生「はい。まあ、ゲストの方がいて… 私で1回、ちょっと試してから、ゲストがやって、オンエアにはゲストしか出てない、みたいな(笑) やり損みたいな(笑) 裏側を話しちゃった(笑) ごめんなさい」
ぺえ教頭「弘中先生が、その、無茶ぶりのステップにされちゃって?」
弘中先生「ステップにされちゃって」
こもり校長「大喜利とかする時に、“例えばこれ、弘中さんだったらどんな言葉にします?”とかね」
弘中先生「で、やって…」
ぺえ教頭「オンエアを観たら、ないのね?」
弘中先生「ないよ〜」
こもり校長「でも、どうなんでしょう。ネタキャラ、何でもやってくれるキャラみたいなのが付いちゃって、嫌ではないんですって。喜んでくれるから、ついついやっちゃうし」
ぺえ教頭「難しいよね」
弘中先生「困るよね〜 だからその、自分の越えない一線みたいなのを、どうみんなにわかってもらうか? ってことですよね? 難しい。これはどうやってみんなにわかってもらえればいいんだろう?」
こもり校長「なんか、どっちかの天秤に振り切るしかないと思うんすよ。要は、無茶ぶりとかなんでもやってくれるキャラって、喜んでもらうというモチベーションが自分の中にあるんだったら、もう、それ以外を考えない。“困る”とか、“どうしよう?”みたいなプレッシャーを抱えると、急激におもしろくなくなるし、ただのストレスになっちゃう。でも、常に受け身の状態でいると、自然な、“私がだってもう、いま、ここで転んだら、めっちゃ笑ってくれるでしょう”っていう、その時のこのセンサーだけを信じるほうがいいと思います」
ぺえ教頭「これ、経験したな。あなた」
こもり校長「僕、そっちです(笑)」
ぺえ教頭「経験した人の口調だったな(笑)」
弘中先生「たしかに」
こもり校長「本当に。いつもそうなんです。僕。グループでは、そっち派なんで」
弘中先生「グループではね」
こもり校長「そう。だから、あんまり、抱え込まない方がいいと思う」
ぺえ教頭「“振り切る”っていうのもね、1つ、ありかもね」
■
レッテル
僕は中学校に入学してからクラスメイトに「真面目キャラ」だと思われています。僕は「真面目」と思われていることはあまり嬉しくありません。メガネをつけているから「真面目」と思われているのか、人と話すことがなく本をたくさん読んでいるから「真面目」と思われているのか…。本当は明るいキャラでいたいのですが、そういうレッテルを貼られているせいかキャラを変えられません。
本当の表の自分を出すためにどうすればいいか、アドバイスをお願いします。
スマイル!!
男性/13歳/長野県
2022-10-31 20:30
こもり校長「真面目キャラがついちゃってるんだね」
ぺえ教頭「ラジオネーム“スマイル”が物語ってるよね」
弘中先生「たしかに(笑)。 本当はスマイルしたいっていう」
ぺえ教頭「そうそうそう(笑)」
弘中先生「でも、真面目キャラが、ちょっと明るくなっただけで、みんな、“おっ?”って思ってくれるとは思いますけどね」
こもり校長「ハードルは低いですよ」
弘中先生「はじめの一歩を踏んちゃえば、すぐ変わるような気もするけど。いい意味のギャップじゃないですか。“真面目キャラがおもしろい”とか、“真面目キャラがちょっと明るい”とかはね。やりやすいと思うけど。でも勇気がいるか〜? 学校だったら“なんかの委員に立候補する”とかでもよくないですか? “あいつ、表とか出るタイプなんだ?”みたいな」
ぺえ教頭「そういう、印象付けというかね」
こもり校長「本当にそう思う。なんか、人前に出る委員に立候補するだけで喋る機会が増える。まず立候補した時点で、“おっ?”」
弘中先生「“おまえ、そういうことするんだ?”みたいなね」
こもり校長「で、喋ってる時に、“えっ? 明るいんだ? スマイルなんだ?”」
ぺえ教頭「“スマイルなんだ?”ってなによ?(笑)」
弘中先生「高学年になると、部長とか、副部長とか、クラブとか入ってたら、そういった機会も増えると思うし」
こもり校長「“生徒会書記やります”みたいなね」
弘中先生「そういうのでも」
ぺえ教頭「じわじわじわじわ、自分を開いていくみたいな作業がたしかかに、ちょうどいいのかな?」
弘中先生「がんばれ」
■
私は、仲いい友だちと話す時以外、すごく清楚ぶっています。
でも、本当は誰とか関係なく、ありのままの自分をさらけ出したいです。
いまさら、キャラ変わったら変ですかね?
ちなみに私は女子なんですけど、ありのままの私は、下心満載です♡
すき焼きちゃんこ鍋
15歳/神奈川県
こもり校長「清楚ぶっちゃう」
弘中先生「“そういうの、興味ないよ〜”っていう感じでしちゃうってことですか?」
こもり校長「なのに、満載」
ぺえ教頭「実はね」
弘中先生「むっつり?」
ぺえ教頭「それ思った(笑)」
弘中先生「ちょっと、むっつりちゃんだ?(笑)」
ぺえ教頭「なのかな? と、思ったけど(笑)」
こもり校長「“でも、キャラ変するのは、いまさら、変かな?”なんて」
弘中先生「でも、15歳はそんなもんですよね? ちょっと興味ないふりして、やっぱ、みんなそういうこと興味あるし。男女交際とか、いろんなことに」
ぺえ教頭「“男女交際”って、いい言葉(笑)」
こもり校長「俺も、学生の頃なんて、スーパーむっつりでしたもんね」
ぺえ教頭「そういう自分隠してた?」
こもり校長「俺は、むっちゃ、隠してた」
弘中先生「そうですよ。男の子もね」
こもり校長「“下ネタとか好きじゃないです”みたいに」
ぺえ教頭「学生時代は、その中で“もっと開放的になりたかったな”みたいな感じもあったの?」
こもり校長「うん。あったけど、隠してた方がよかった自分もいる」
弘中先生「恥ずかしいっていうか、シャイ?」
こもり校長「で、あとなんか、興味持ってもらえてたというか… 隠してる方がね。ミステリアスに見えたみたいで」
弘中先生「え〜 すごい。あざと〜」
ぺえ教頭「あざといわね(笑)」
弘中先生「あざとい方なんですね?」
こもり校長「僕、それ言われるの、すごい嫌なんですよ。それもレッテルなんじゃないかと思ってるんですけど、僕は、あざといと思ってないんで」
弘中先生「あ、自分はね」
こもり校長「はい」
ぺえ教頭「いまの、その口も、あざといよ」
こもり校長「最低!(笑) 僕のことは、そうなんですけど… だから、変えてもいいですよね?」
弘中先生「もう、全然」
ぺえ教頭「変えてもいいし。どうなんだろうね? その清楚ぶってる自分も意外とありのままでもあるのかな、とも思わない? “その人の前ではそうなる”っていう、ありのままでもあるのかな、って思ったりするから。そこまで常におっぴろげじゃなくてもいいのかな、っては思うけどね」
弘中先生「それもすごく、一理あると思います」
ぺえ教頭「世渡りっていうところでも、こう、うまい具合に人を選び(笑) その人の前の対応というか」
弘中先生「
キャラクターを一貫性、持たせる必要はないですよね?」
ぺえ教頭「そうそう」
弘中先生「この人の前ではこうだし、この人の前ではこうだし、家族の前ではこうだし、コミュニティーによって、キャラクター変えても全然いいと思う」
ぺえ教頭「私も、そうだもん。この人はこれをよろこんでくれるなと思ったら、それをご奉仕するし(笑) そういうちょっと女房みたいなところ、あってもいいかもよ?(笑) ちょっと昭和のね(笑)」
こもり校長「引き出しの多さね」
ぺえ教頭「そうそうそう。だから、そういう自分もそこまで嫌いにならないでほしいね」
弘中先生「そうそうそう」
こもり校長「そこもありのままなんじゃないか、ってことですね?」
ぺえ教頭「そうそう。人間、それが当たり前な気もするよね」
弘中先生「そうですね」
ぺえ教頭「その時、その時の対応。そこを愛していく、と言う」
弘中先生「うん。
全て含めてね。自分ですから」
ぺえ教頭「そうなのよ。って、思ったりするわ」
こもり校長「誰がまとめとんねん(笑)」
ぺえ教頭「“ぺえ”。馬鹿みたいな名前でしょ?(笑)」
♪ 異端なスター / Official髭男dism
こもり校長「じゃあ、生徒と直接、話していきましょう。もしもし!」
はるかはやか 愛知県 17歳
こもり校長「17歳。学年は?」
はるかはやか「高2です」
ぺえ教頭「中2、高2は、好きにしなさい」
はるかはやか「合点承知の助!」
こもり校長「いま、はるかはやかは、レッテルに悩んでんの?」
はるかはやか「はい」
こもり校長「どんなレッテルに?」
はるかはやか「
“常に超ポジティブな人っ”ていうレッテル貼られてます」
こもり校長「わかる〜 はるかはやかは、常に超ポジティブなの?」
”はるかはやか「テンションが高いのはそうなんですけど、まあ、ポジティブだけど、“常にではないな”っていうのは、あります」
こもり校長「そういうレッテルが貼られるようなきっかけみたいなのは、あるの?」
はるかはやか「朝、テンションが高くて元気なところから、“はるかはやかって、超ポジティブだよね〜”みたいなイメージで」
こもり校長「弘中先生は、ポジティブ?」
弘中先生「私、結構、ポジティブだと思います」
こもり校長「周りからは、なんて言われます?」
弘中先生「周りからも、ポジティブ… “ポジティブネガティブ”っていう、そういう感じかな?」
ぺえ教頭「どちらもあるってこと? どちらの顔も?」
弘中先生「どちらもあるというか… なんか、テンションが高い人がポジティブ、いわゆるフワちゃんみたいな人がポジティブ、みたいな風に、多分、捉えていると思うんですけど、そういうことじゃないじゃないですか?」
ぺえ教頭「そうね。考え方だからね。テンションじゃなくて」
弘中先生「ごめんなさい」
こもり校長「いやいや。僕も本当はフワちゃんとは結構仲いいんで、あれですけど。あの人は確かに“ポジティブ”っていう概念ではないですよね」
弘中先生「明るい」
こもり校長「そう。あれをポジティブとは言わないかもって思う」
弘中先生「“ポジティブ”って、前向きに考えるとか、そういったことだからね。まあでも、その意味を友達に言ってくっていうのは難しいから… どうしたらいいんだろう?」
こもり校長「どうなの? はるかはやか的に、その超ポジティブっていうレッテルを貼られてて、悩む時っていうのは、どういう時なの?」
はるかはやか「やっぱりテストができなかった時とか、落ち込んで、“あーあ”みたいなこと言うと、“えっ、はるかはやかちゃんって、超ポジティブになのに、そんなこと言うの?”みたいな言われたりとか…」
ぺえ教頭「結構、高めのレッテルだね」
弘中先生「ね。すごい。相当、言われてるね」
ぺえ教頭「それ言われて、何て答えるの? はるかはやかは」
はるかはやか「“いや、落ち込むよ”みたいな(笑)」
弘中先生「そっか。でも周りに、まあ1人でも2人でも、そのことを分かってくれるとお友だちは、いたりするのかしら?」
はるかはやか「いや… 結構、周りが…」
こもり校長「言うんだ?」
はるかはやか「もう、“はるかはやか=ポジティブ”っていう共通認識みたいになってて」
弘中先生「え〜 大変だね」
ぺえ教頭「
ネガティブを見せれる人が1人でもいればね」
弘中先生「ね。1人でもいれば、“私って本当はこうじゃないんだよ”とか、“また言われてるね”みたいなね、
仲間意識ができるだけで、ちょっと救われるけど」
こもり校長「もう、それももうちょっと来ると、“え、絶対嘘じゃん。落ち込んでんの”とか言われるようになるから」
ぺえ教頭「“なるから”? 経験してますね?(笑)」
弘中先生「経験してる方?(笑)」
こもり校長「先輩です(笑)」
弘中先生「どうしたらいいんですか? 経験者は語ってください」
こもり校長「僕も悩みますもん」
弘中先生「いまでも悩んでる?」
こもり校長「はい。でも、そういう時はもう、嘘って言っちゃいます。落ち込んでて、“いや、絶対落ち込んでないじゃん。それ”って、言われた時に、“そうなんだよね。嘘なんだよね”って、もう、自分でグイッと上げていくというか」
ぺえ教頭「その場はもう、嘘ついた方が楽ってこと?」
こもり校長「そう」
ぺえ教頭「だから、楽を選ぶんだ?」
こもり校長「選んだ方がいい」
ぺえ教頭「その後苦しくなったりしないの?」
こもり校長「なんないね」
ぺえ教頭「訓練なの? これ」
こもり校長「そう」
弘中先生「そういうこと?」
こもり校長「そうです。上げる訓練をするっていうのは大事ですよね。はるかはやかは“仕方なくポジティブを演じる”みたいなこともあるの?」
はるかはやか「
もう、めちゃめちゃポジティブを演じてます」
ぺえ教頭「それ、ちょっと疲れちゃうね」
弘中先生「疲れちゃったらよくないよ」
ぺえ教頭「壊れる瞬間が来ちゃいそうな気もするからね」
こもり校長「しゃべりたくない時もあるでしょ?」
はるかはやか「はい。あります」
ぺえ教頭「そうだよね。人間だもんね」
弘中先生「なんか、
裏アカとか作ったらどう? Twitterに… Twitterとかわかんないですけど、いまあるから、
そこだけはすごいネガティブな私、みたいな。バランス。鍵、つけよう」
こもり校長「で、仲いい子を、そこだけ招待しといて…」
弘中先生「招待したくなったらね。出来るような相手だったらいいと思うんだけど… ちょっとバランスがいま取れないじゃない? “ポジティブポジティブ”しちゃってるから。“ネガティブ”の時をね。まあ鍵アカがいいのか分かんないけど、また違うコミュニティを作るとかでもいいけど」
ぺえ教頭「そうだね。たしかに“ポジティブネガティブ”のバランスを取るっていうのは大事だから」
弘中先生「バランス、バランス。そっか。まだ未成年だから、お酒も飲めないしね」
ぺえ教頭「まだ、はるかはやかは、お酒にすがれないのよ(笑)」
弘中先生「そうですよね。こういう人が、お酒飲むと泣いたりするのよね〜(笑)」
ぺえ教頭「泣き上戸になるのね?」
弘中先生「泣き上戸、みたいな。いま、未成年だから、そうね… なんか違うコミュニティを作るっていうのがいい気がするけど」
ぺえ教頭「でも、いまのおもしろかったけど、私。弘中さんの裏アカ」
弘中先生「裏アカ?」
こもり校長「いい案かも」
弘中先生「まあ、日記とかでもいいけどね」
ぺえ教頭「そうだね。本当の気持ちを整理するために、言葉に残しておくっていうのは、その気持ちを忘れないっていうのは、大事かもしれない。そうしたら、自分を見失わないで済むかも」
弘中先生「デスノート的なね」
ぺえ教頭「怖いこと言うわね。そこまで言ってないわよ」
弘中先生「いやいやいや。ごめんなさい(笑)」
ぺえ教頭「黒いノートね(笑)」
こもり校長「でもどう? はるかはやか、いまの聞いてみて」
はるかはやか「ちょっと作ろうかなと思います」
一同笑い
弘中先生「
自分の心を守るために、だからね。そう。別に誰にも見せなくていいの」
ぺえ教頭「そうよ。
ネガティブな部分もある方が魅力よ」
弘中先生「あるある。みんな、あるわよ」
ぺえ教頭「
輝きたい人の前で輝けばいいのよ」
弘中先生「あ〜 いい言葉」
こもり校長「よかったら鍵アカ作ってみて」
はるかはやか「作ります(笑)」
ぺえ教頭「招待してほしいけど(笑) 見たいね」
こもり校長「わかる(笑) ありがとうね!」
ぺえ教頭「ありがとう」
弘中先生「ありがとうございました〜」
はるかはやか「ありがとうございました」
こもり校長「じゃあね〜」
ぺえ教頭「ばいば〜い」
こもり校長「いまのを聞いて、ふと、思ったんだけど、俺は逆に、“メンヘラです”って自分で言って楽になった瞬間、あったかも」
弘中先生「え〜」
こもり校長「超ポジティブみたいなので、“俺、落ち込む時めっちゃ、入っちゃうんだよね”って…」
ぺえ教頭「“陰”に入っちゃう?」
こもり校長「そう。“陰に入っちゃうんだよね”って。“だから、そういう時だけよろしく”って言ってから楽になったかも」
弘中先生「自分で言ってった方がいい」
ぺえ教頭「その一言ね。大事かもしれない」
こもり校長「だから、いまの“裏アカを作る”みたいな、そういう自分をさらけ出すきっかけみたいなのも、あった方がいいんだけどね」
ぺえ教頭「
2面性あっていいのよ。人はね」
弘中先生「そうそう」
今日の黒板
『 あんたたち考えすぎ! 』
弘中先生「10代の子と久しぶりに喋って、みんな本当に考えすぎ! なるようになります! キャラクターとか色々考えなくていい!あんたたちそのまま生きなさい! はいっ!!」
♪ グッドな音楽を / ねぐせ。
ぺえ教頭「力強い黒板でした(笑)」
弘中先生「ありがとうございます。本当にそう思った。
でも、なるようになるから。みんな」
ぺえ教頭「気持ちよかった。本当に」
こもり校長「どうですか? 人生、なるようになってきました?」
弘中先生「うん、本当、完全に予想通りではないね。だって私が、いまここにいるのも不思議でしかないし、自分がこうやって、10代の時に、こんな風になるなんて思わなかったから。みんなもそう。
“考えたってしょうがない”ってことを言いたい。うん」
こもり校長「“こうならなきゃいけない”とか、“幸せであるべきだ”みたいなのは、わざわざ考えて進む必要もない?」
弘中先生「ない。
社会も変わっていくし。人も変わっていくし。うん」
ぺえ教頭「そうね。のらりくらりを愛してね」
こもり校長「行く環境で出会う人によっても変わるでしょうしね」
弘中先生「変わりますよ。自分の価値観もね」
ぺえ教頭「自分だけを見失わないでね」
弘中先生「そうですね」
こもり校長「また是非、来てください」
弘中先生「
“生活指導”ぐらいで、是非、お願いします」
ぺえ教頭「あ、いいじゃない。“生活指導の弘中”とか、いいじゃない」
弘中先生「怖い(笑) 1年に1回くらい出てくる、みたいな(笑)
今度は竹刀を持ってきます(笑)」
ぺえ教頭「おそろしい… 箒くらいにしておいて。こわいわ」
こもり校長「さあ、SCHOOL OF LOCK! は、明日夜10時に再び開校!」
ぺえ教頭「起立!」
こもり校長「最後は一緒に挨拶、お願いします」
ぺえ教頭「礼!」
こもり校長・ぺえ教頭・弘中先生「また明日〜〜〜〜〜!!!!」
Music
2022.10.31 PLAYLIST
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弘中綾香「みんな、腹決めてやってます」本当は違う?アナウンサーのイメージ
テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さんが、10月31日(月)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。学生時代の思い出や、アナウンサーになるきっかけなどを語りました。