今夜の授業を職員のジェーンが振り返り!
今週のSCHOOL OF LOCK! は「今ちょっとしんどい」という思いを抱えている生徒に話を聞く
しんどー相談室。
昨日に引き続き、今日もしんどいと思っている生徒に話を聞かせてもらっていきました。
1人目に電話をつないだ生徒は、小学生の時に仲の良かった友達に無視されたことがキッカケで、自分の意見を押し殺してしまうようになったという
RN:りんりんご。周りの人に学校での雑用をなどを頼まれた時に断れなくなってしまい、いつしか周りから『お母さん』と呼ばれるようになり、辛くて死にたい気持ちが出てくるようになってしまった。と話を聞かせてもらいました。そして、学校の先生に“そこが長所だよ”と言われてからは少し気持ちが軽くなったけど、高校1年生になった今、また断れない自分に悩むことがあるんじゃないかと思ってしまうという、今の気持ちも聞かせてもらいました。
2人目に電話をつないだ生徒は、現在中学2年生の
RN:優しい祈り。去年、部活の先輩や同級生に突然無視されるようになり、このままでは自分がおかしくなると思い不登校を選ぶも、お母さんとの関係があまりよくないため、学校に行けていない今、今度は家での問題がしんどくなってきていると話を聞かせてくれました。特にお母さんには‟怖い”という感情があり、ひどい事を言われても耐えるしかない状態で、自分が思っている事は何にも言えないという。その脱げ道として、今はノートに今日思った嫌な感情などを書いているそう。。
さかた校長、こもり教頭からは、いつかそのノートが楽しい事で埋まりますように。と声をかけてあげました。
しんどー相談室2日目。今日も書き込みをくれたみんなありがとう。しんどー相談室は明日も明後日も開室します。君の声を聞かせて欲しいです( ˘ω˘ )
しんどー相談室2日目。今しんどい思いをしている生徒の話。
『 2日目 』
さかた校長「今週のSCHOOL OF LOCK!は、“今ちょっとしんどいっす”、そういった思いを抱えている生徒の声に耳を傾ける
『しんどー相談室』の授業を、昨日月曜日から、あさって木曜日まで4日間にわたってお届けしている。そして今日が、2日目」
こもり教頭「“進路”のことを相談する『進路相談室』ではなく、“しんどい”ことを相談する『しんどー相談室』です」
さかた校長「
昨日は、まず、
RN 受験生1年目と話したね。受験生1年目は、中2の時に仲の良いグループから仲間外れにされてしまって、中3でも同じことが起こってしまって、人のことが信じられなくなってしまったという、しんどい気持ちを聞かせてくれました」
こもり教頭「そのあとは、
RN ぽむすびに話を聞いていきました。ぽむすびは、ハンドボール部の練習を頑張って続けて来たのに、中国大会がなくなってしまって。さらに、インスタで遊んでいる姿を載せている人を見ると、正直しんどいという話を聞かせてくれました」
さかた校長「新学期になったり環境が変わって、新しい出会いを…という希望を持って臨んでいたけど、そこでまた…。RN 受験生1年目は、ちょっと“うっ”となってしまうような裏切られたようなことが起きてしまって、より、人を信じられなくなってしまったということがあったんだけど。
RN ぽむすびも、部活で今一緒に頑張っている仲間は信用できるけども、まわりで遊んでる人たちを見てしまうと、なんで私は我慢しているのにって思ってしまうという。各々の立場があるから、角度が違うから、裏切られたりとかではないんだけども、そういうふうに思ってしまうっていうことだったね。そんな昨日の授業が終わった後に、ぽむすびから届いた書き込み」
■
ありがとうございました
校長、教頭、そして掲示板の皆さん、温かい言葉ありがとうございました。
コロナ禍でいろんなことが中止になって我慢しないといけないことが増えても、
自分のできることを見つけ出して、最後まで精一杯頑張ります。
皆さんもコロナ禍でこのようなことが増えると思いますが、
一緒に乗り越えましょう!
今日はほんとありがとうございました。
ぽむすび
女性/17歳/岡山県
2021-05-03 23:54
さかた校長「俺たちだけじゃなくて、
掲示板の生徒のみんなが、ほんとに温かい言葉を贈ってくれて。同じように去年、試合ができなったり、大会がなかった先輩の生徒たちからも声が聞けて、そう思ってくれたのは嬉しいな。
本当に、掲示板に逆電で話した生徒に向けてメッセージを書き込んでくれて、本当にありがとう!」
こもり教頭「ありがとう!」
さかた校長「他にも、東京都の
RN カモノハシ教の大司教は、
『しんどープレイリスト。』を書き込んでくれてね。すげー嬉しかったよ」
こもり教頭「『しんどープレイリスト。』っていうのは、しんどい時にみんなに聴いてほしい曲をいろんな生徒が『しんどープレイリスト。』ってタグをつけて掲示板に書き込んでくれてるんですけど、何がすごいって、これ生徒が自主的にやってくれているんですよね」
さかた校長「そうなんだよな! もう俺らが呼びかけたわけじゃなくて、自主的に生徒たち同士でこういうことしてくれているっていうのがめちゃくちゃ嬉しいし。生徒への書き込みやレスも嬉しいし、こういう言葉では表せない音楽の素晴らしさっていうのもあるから。こうして曲で教えてくれるっていうのも、すげー嬉しいんだよ。ありがとう」
こもり教頭「ありがとう。みんなも、よかったら『しんどープレイリスト。』の書き込みに目を通してほしいので、『しんどープレイリスト。』のタグをクリックしたり、
掲示板検索をしたりして、確認してみてほしいと思います」
さかた校長「さぁ、改めて今日は、『しんどー相談室』2日目。今日も君がしんどいと思っていることを、俺たちで良かったら、教えてほしいと思う!
どんなささいなことでもいいからね。君が辛いなーしんどいなーと思うこと、なんだっていいから。誰にも話せてないとか、言えてない悩み、俺たちで良かったら教えてほしいと思う!」
こもり教頭「昨日書き込んでくれた生徒は、同じ思いを吐き出してくれてもいいですし、たくさん辛い気持ちを抱えている生徒は何個でも良いので、書き込んでください」
さかた校長「書き込む内容を他の人に見られたくない生徒は、
メールか、
SCHOOL OF LOCK!の公式LINEアカウントに書いてくれても大丈夫。ちゃんとこの学校に届くからね」
♪ アンビリーバーズ / 米津玄師
さかた校長「『しんどー相談室』、さっそく電話をしていこう」
■
私が相談したいこと。
私は小6の時に仲が良かった友達に裏切られたことがきっかけで、自分のために行動することが苦手になりました。
今も自分のために行動するより、人のために行動して、人から好かれるほうがいいと思ってしまい、無理をしてしまいます。
そして無理をして、何回も死にたくなります。
そして無理をして、死のうとする自分が嫌になってもっと死にたくなります。
今は、中3の時の担任のおかげで、人のために行動できるところを長所として頑張っています。
が、まだ人と関わるのが怖くて、自分を犠牲にしたり、相手に対して強く対応してしまいます。
どうしたらいいですか?
もしお時間があれば、解決への手伝いをしてほしいです。
りんりんご
女性/15歳/福岡県
りんりんご 福岡県 15歳 女性
さかた校長「もしもし。学年は?」
りんりんご「高1です」
さかた校長「福岡か、りんりんご。(校長と故郷が)一緒やね」
りんりんご「はい」
さかた校長「書き込みすることすら勇気がいることだったかもしれんし、色々と嫌なことや辛いことを思い出させるかもしれんけどもな。話、聞いていっていいか?」
りんりんご「はい。お願いします」
さかた校長「もともとこの小6の時に仲良かった友達っていうのは、ずっと仲良かったの?」
りんりんご「小学校3年生の時に1回男子にもいじめられたことがあって、その時から一緒にいてくれていた子たちです」
さかた校長「しんどかった小3の時に、助けてもらったというか?」
りんりんご「はい」
さかた校長「その子たちが、小6の時に、ちょっと仲が悪くなったんかな?」
りんりんご「そうです」
さかた校長「それは…。りんりんご、言いたくなかったら全然無理せんでいいけんね、それは、何かきっかけみたいのがあったんかな?」
りんりんご「いつも私含めて4人一緒にいて、その4人で遊んでいる時に、私の悪口を言った、言ってないっていうので、空気が悪くなって。その子たちは帰って、そこから、次の日学校に行ったら、もうほぼ女子全員から無視されるような感じでした」
さかた校長「そうか〜…」
こもり教頭「その前日、喧嘩っていうか、いざこざになる前は、普通に喋っていたんでしょう?」
りんりんご「はい。同じ委員会とか、同じクラブで一緒にしてました」
こもり教頭「それが次の日からパタリと無視されることがあったってこと?」
りんりんご「はい、そうです」
さかた校長「仲良かったしね。グループだけじゃなく、クラスのみんなからってことになったんかな?」
りんりんご「そうです」
こもり教頭「いざこざになってしまった原因が、りんりんごの悪口を言った、言わないっていうのがきっかけだから。自分のことでそういう風になるんだったら、誰かのためを思って行動しなきゃなって強く感じたってこと?」
りんりんご「はい、そうです」
こもり教頭「そうか。そうだよな。きっかけが自分のことだもんな。それは気にしちゃうわ」
さかた校長「今、無理をしてしまっているってことだけども、それはそういうことがきっかけで、自分のためっていうより、人のために動いてしまうってことなんだな」
りんりんご「はい、そうです」
さかた校長「それは今、新しく高校1年生になって、どういう時に感じるのかな?」
りんりんご「高校に入ってからはまだそこまでないんですけど、中学の時に応援団に入ったんですけど、私は応援団のなかで旗振りをしていて、1年生にダンスを教えるってことがあるんですけど、自分はダンスが苦手で。私は旗振りですることがないから、苦手なんですけど、ダンスを教えに、自分なりに挙手して行ったんです。他の人たちに、“(自主練で)ダンスしておいてね”って言ってたんですけど、
教室に戻ったら、帰ってる人もいれば、遊んでいる人もいれば、どこかに行ってる人もいて。自分が辛くて嫌だけど、周りを思ってやったら、それをやってもらえなかった…みたいなことがありました」
さかた校長「自ら挙手して、みんながやりたくないことをやってくれてるんよな」
りんりんご「そうですね」
さかた校長「それが、心のなかでは無理してて、しんどいか?」
こもり教頭「自分は苦手でも、誰かのためにって思うことをやっても、意外に蓋を開けてみると、“みんながみんな(勝手にしている)じゃん!”っていうことが多かったのかな?」
りんりんご「そうです。その時にそういう無理をしてしまって、中学校の時は、なんか雑用係みたいな感じで“おかあさん”って言われるようになってしまって。そこから、ちゃんとしなくちゃなっていうプレッシャーが大きくなりました」
こもり教頭「じゃあ、その出来事だけじゃなくてか」
りんりんご「今までそういうふうにやってしまった分、みんなから“おかあさん”とか“ママ”って言われるようになってしまって」
さかた校長「言葉としては悪い言葉ではないんだけれども、そういうふうにプレッシャーを感じて、理想というか完璧にやらなくちゃいけない、みんなから言われたこと演じなくちゃいけない、みたいなのもあって、しんどいだろうな」
りんりんご「はい」
さかた校長「同じ歳の子に、それ言われるのもな。やりたいわけじゃないもんな」
りんりんご「はい」
こもり教頭「書き込みもきているよ」
■
辛いよね。
すごいわかる。
私も小六の時に1番信じてた友達に裏切られてから人が怖くなった。
今はその子と話せるようにはなったけど
前みたいに本音で話せなくなった。
「お母さん」って言葉はいい言葉だけどしんどくなることもあると思う。
ポジティブになることは難しいかもしれないけど
頑張ってください!
とまっとまん
女性/13歳/石川県
2021-05-04 22:18
■
頑張ってる
相手のために動いちゃうのしんどいですよね
そういう性格をやめようって思ってもトラウマがあると簡単には出来ないし
それでも頑張っているって凄い
上から目線になっちゃうけど偉い
みーこあ
女性/12歳/長野県
2021-05-04 22:20
さかた校長「みんなりんりんごに掲示板にいっぱい書き込んでる」
りんりんご「はい」
さかた校長「中3の時に、人のために自分の意見を押し殺してまでやってきて。他にどんなことを嫌だな、しんどいなってやってきたんだろう?」
りんりんご「掃除とか、黒板だったり、部活のモップがけだったりとか、みんながめんどくさがるような仕事をやったりしていました」
こもり教頭「それは、“おかあさん、頼んだよ”みたいなこと言われるの?」
りんりんご「あ、その感じです」
こもり教頭「そうなった時に、“一緒にやってよ”っていうよりは“わかったよ”って、その子が頼まれるんなら自分がやるかって、1人で引き受けちゃうんだ」
りんりんご「はい」
さかた校長「その時のほんとの気持ちはどうだったの?」
りんりんご「やりたくないとはならなかったんですけど、なんで私1人だけに押し付けるんだろうって。自分が悪いのもわかっているんですけど、やっぱり…」
こもり教頭「りんりんごが悪いことは1個もないからな」
りんりんご「はい」
こもり教頭「任されるほうが悪いなんて、絶対に思っちゃダメだよ」
りんりんご「はい」
こもり教頭「全然悪くないから」
りんりんご「はい」
さかた校長「でもそういうことの積み重ねで…。気になったけど、書き込みに“無理をして、死のうとする自分が嫌になってもっと死にたくなります”って。そこまで思っちゃってるからな。
みんなはすごい軽い気持ちだったと思うし、そういうノリで“よろしく〜”みたいな感じだったかもしれないけど、積み重なって、りんりんごがここまで思ってしまうってことは、しんどかったよな」
りんりんご「はい」
さかた校長「そういうふうに思っているってことを周りには言えなかったの?」
りんりんご「言えなかったです」
こもり教頭「自分の心の内を話すみたいなことが、いつの間にかトラウマみたいになった自分もいたりしたのかな?」
りんりんご「いました」
さかた校長「普通に学校でも生活できたりしていたの?」
りんりんご「一時期、親に内緒で、保健室に登校してたりとかいうのもあったんですけど。その中で何人かの子たちは気付いてくれて、先生から、そこを長所としてもいいんじゃないかって話をしてもらって、そこからは卒業までは普通に教室に戻れました」
さかた校長「親にも内緒でってことは、親にも言えんかったからな。きつかったね」
りんりんご「はい」
こもり教頭「どうだろう。今もりんりんごは無理をしてしまってさ、書き込みにも書いてあったけど、自分に対して、死にたいと思ってしまうことがあるのかな?」
りんりんご「今は、中学校の先生から言われた“長所”とか“ポジティブ”とかって言葉をもらって、“死にたい”まではなくなったんですけど、それでも頼まれた時に断ることができない自分がいます」
さかた校長「それは、高1になって新しく環境が変わっても、やっぱりそういう風にノーとは言えないところがある?」
りんりんご「ありますね、少し」
さかた校長「じゃあ、今りんりんごが一番しんどいなって思うのは、これから先もノーって言えないってことなのかな?」
りんりんご「そうです」
こもり教頭「また、新しい環境で頼られたりした時に、全部受け止めちゃって、また自分が苦しくなっちゃうんじゃないかなって思う?」
りんりんご「思います」
さかた校長「りんりんごがノーと言えずに頼みごとを引き受けた時に、結果、全部が悪い方向じゃなくて、周りの友達は助かったりして、笑顔で“ありがとう”っていうこともあるわけやんか」
りんりんご「はい」
さかた校長「そうなると、側から見ると“仲良くやってんじゃん。別によくない? すげーいいことじゃん”って見えるけれども、本人のりんりんごが、そういう風にまた“しんどかった、死にたいな”ってことを思い出すことになっちゃうのは、すげー嫌だよ、俺は」
りんりんご「そうですね」
さかた校長「もちろん、先生からもらった言葉で少し前を向けて、人の役に立つことができるっていうのはもちろん立派な長所だし、すげー優しいところだと思うのよ」
りんりんご「ありがとうございます」
さかた校長「それでもね、自分をもっと大切にしてほしいね」
りんりんご「はい」
こもり教頭「なんか、りんりんごの話を聞いていて、りんりんごは、心のコップが広いんだなって思って。いろんな気持ちがあるじゃん、喜怒哀楽。それって、どんどん溜まっていくのよ、心の中に。で、みんなが持ってるそのコップって、自分の気持ちを入れるくらいが精いっぱいだと思うのよ。でもりんりんごは、人から渡される気持ちも、受け止められるくらい広いコップなんだなって。
でもさっきも言ったけど、これってほんとに限界があって、もう表面張力くらいで浮いててパンパンになって、そこでまた違うものが入っちゃったときに、こぼれちゃうのよ。人はそれをこぼれないように必死に蓋をしたりとか、自分のコップから掬って違う誰かのコップに入れたりとか、そのバランスを取るのですごい必死なんだよ。でもりんりんごは、受け止めるとか受け入れるって気持ちが広いから、限界まで受け止めちゃうんだなって。それって、先生とか友達が言ってくれたみたいに、すごく長所だし、誰かのものを受け止められるって、すごく心の温かい人なんだなって思う。
でもさっき言ったみたいに、これって本当に限界があるから。いつかできたらでいいから、ほんとにちょっとだけでも誰かに汲んで、受け取ってほしいって言えるようになってほしいと思う。みんな受け止められる、そんな優しい気持ちがあるんだから、自分だけで受け止めるだけじゃなくて、みんなで分け合ってほしい。俺たちもいるから」
りんりんご「ありがとうございます」
こもり教頭「なんでも受け止めるよ」
りんりんご「ありがとうございます」
さかた校長「めちゃめちゃでかいからねー。やっぱり俺たち校長、教頭は。デカさで校長、教頭になったんじゃないかってぐらいだからな」
こもり教頭「俺は小さいなぁ〜〜〜〜」
さかた校長「あの、教頭は小さいかもしれないけど、固いから」
一同笑い
さかた校長「各々の良さがあるからね」
こもり教頭「そう。1人1人の形があって、1人1人の良い形をしてるから」
さかた校長「器がな。りんりんご、人のためじゃなくて自分のためっていうのは、何も自分勝手に生きろよってことじゃなくて、自分を大切にしてあげることで周りの人も大切にすることができるのよ」
りんりんご「はい」
さかた校長「何より、りんりんごがりんりんごを大切にしてあげてほしいんだよ」
りんりんご「はい」
さかた校長「その優しさは、じんわり伝わるから、周りにも。自信持ってね、君は素晴らしいからね」
りんりんご「ありがとうございます」
さかた校長「君の器がね、輝いて見えるよ。自信持っていいぞ」
こもり教頭「新学期始まって1か月ちょいだけど、これからの方が長いから」
さかた校長「溢れそうになったら、8分目とかになったら、いつでもいいから、何かあったらここがあるから。ドンと行っていいからな、りんりんご」
りんりんご「ありがとうございます」
♪ 真っ赤な空を見ただろうか / BUMP OF CHICKEN
さかた校長「りんりんご、君の優しい思いはみんなも気付けてるってことだからね。それは自信にしていいからね」
■
人のためより自分のため
人のためになることを!!って思って苦しまないで!!勿体ない!!
自分のために頑張れば人のためにやって辛い思いをするより少しでも軽くなるはず!そして、いつしか無意識のうちに人に「ありがとう」って言われていつか自分のためのはずが人のためになってる時もありますよ!!
小さなブタのこもブー
女性/16歳/宮城県
2021-05-04 22:34
さかた校長「そうな。自分のためは決して自分ためだけではないからな」
■
断れない時の助け舟。
りんりんごさん。私も断れないのでいつも1人でやっていることが前は多かったです。そのとき塾の友達に相談したときこういうといいよと言われた。「一緒にやろうよ」そう言えるようになってから自分だけで抱えてることもなくなったし、きずいてくれる友達もできた。参考になればと思い書き込ませてもらいました。
カモノハシ教の大司教
男性/14歳/東京都
2021-05-04 22:47
さかた校長「カモノハシ教の大司教、『しんどープレイリスト。』もありがとう。
そうなんだよね。一緒に、しんどいことも分かち合うことで楽になれるようにね。ちょっと勇気は必要かもしれないけどね」
こもり教頭「勇気はいるし、今まで自分が使わなかった言葉を使うってものすごく難しいのよ。言葉って空気の振動なんだけど、なんか実体を持っているし、自分の扱い方ひとつでどんな形にもなるから。自分で扱ってなかったものを扱うって、ものすごく勇気がいることだと思うけど、それが少しずつ自分のものになっていった時に、ホント楽に使えるようになるから。勇気がいるけど、自分のものになる日が来ることを本当に願っている」
■
生きるのがしんどい
私は今、中学2年生です。私は、中学1年生の最後の1週間くらいから学校に行けなくなりました。きっかけは、些細なことが積み重なって、それを人に相談することも出来なくて、1人で抱えていたら、辛くなってしまったということです。
学校にいると苦しくなって、周りの人が死ねとか言うと、自分に言われているみたいで、仲の良かった子達がどんどん離れていって、先生にも相談してみても、あまり効果がなく、中学生なんだから、自分で解決してみたら?と言われてしまい、徐々に学校に行くのが苦痛になっていました。
最近では、お母さんと口論になった時、お母さんから、死ねと言われて、気にしないで、スルーしようと思ったけど、やっぱりスルーしきれなくて、その事を考えて、落ち込み、生きている意味が分からなくなってしまいました。私は何のために生きているのか。話のできる、信頼出来る子にLINEで言ってみたら、そんなの皆同じだよ。って言われました。そんなに簡単に同じなんて言わないで欲しかった。こっちから相談したのに、裏切られた気持ちになってしまいました。私はこれからどう生きていけばいいのか。毎日を生きるので精一杯で、頑張って生きている私は、その事を褒めて貰えず、何を支えに生きていけばいいんですか?助けて欲しいです。
優しい祈り
女性/13歳/神奈川県
2021-05-04 18:27
さかた校長「もしもし。 中学2年生か。やっとくか?」
こもり教頭「どんなテンションでもいいよ。声の大きさも。心のなかで言ってもいい。
いくぞ! 中2高2は当たって!」
優しい祈り「砕けろ!」
こもり教頭「突っ走れ!」
優しい祈り「おー!」
こもり教頭「よく言った!」
さかた校長「よく言ったね、さすがだね」
優しい祈り「ありがとうございます」
さかた校長「今ね、書き込みを読ませてもらって、しんどいことや辛いことを思い出させてしまうかもしれないけど、話を聞いていっていいか?」
優しい祈り「はい」
さかた校長「今学校に行けなくなったということだけど、きっかけって聞いてもいいか?」
優しい祈り「きっかけは、仲良しだった人たちがちょっと別のグループに行っちゃったりして孤立しちゃったり、そういうことが積み重なって、1人で抱え込んでいたら抱えきれなくなっちゃって。それで、辛くなって…って感じです」
さかた校長「もともと仲良くしていた友達とかが離れていってしまって、別のグループに行ってしまった理由はわかっているのかな?」
優しい祈り「いや、全然わからなくて」
こもり教頭「その子もどんどん友達との関係が広がっていって、“そっちの方がいい”って行っちゃった可能性も全然あるし。でもそうなった時に、学校の中で1人でぽつんとなっちゃったのが辛かったんだ?」
優しい祈り「はい」
さかた校長「そうな。ただでさえ1人になって不安なのに、全く理由もわからんかったら、こんがらがっちゃうよな」
こもり教頭「それこそ、今までは休み時間とか喋ったりしてた分、1人になったら言葉も発さなくなるから、辛かったな」
優しい祈り「はい」
さかた校長「そういうしんどい気持ちは、周りの人に話せたはしたのかな?」
優しい祈り「先生に言ってみたんですけど、“中学生なんだから、自分で解決してみたら?”みたいな感じで言われちゃって」
さかた校長「そうか。なんで、あ〜、なんでそういうことを言うかなぁ。解決できないから、1人じゃ無理だから、相談しているのになぁ。あんまりそこからは先生とは話してないんかな?」
優しい祈り「はい」
こもり教頭「寂しいって気持ちは、1人でつぶやいてても届かないからな〜」
優しい祈り「はい」
さかた校長「勇気出して言ったんやろ。先生にも。それでそういう反応だったらな」
こもり教頭「しんどくなるよなー」
優しい祈り「はい」
さかた校長「言えないなー。それで今、まわりにも頼れる人がいないって、ほんと、しんどい状況にあるもんなぁ」
優しい祈り「はい」
さかた校長「友達に相談することもできなくて1人で抱えていて、先生にも勇気出して相談したのに、“自分で解決してみたら”って言われてね。話せなくなるよな〜」
こもり教頭「それで、1人で抱えていて、周りの言葉とかも入ってきちゃう?」
優しい祈り「はい」
さかた校長「書き込みに“周りの人が死ねとか言うと自分に言われているみたい”ってあったけど、そういう強い悪い言葉は自分になのかなって思っちゃうんかな?」
優しい祈り「はい。やっぱ本当は自分に言われているんじゃなくても、なんか自分に言われているみたいな気がして。それも辛くなっちゃったりとか」
こもり教頭「この言葉自体がものすごく力を持ってるから。なんだろうか、教頭先生も、学生時代とか、ノリで言葉にしてしまうこととかふざけて言ってしまうことはもちろんあったけど、やっぱり前後の文脈関係なしに、このワードってパンチ力があるじゃん。だから、その言葉が聞こえてしまうだけで、心の中にまで届いちゃうんだろうな」
さかた校長「信頼できる子にLINEで言ってみたら、“そんなの、みんな同じだよ”って返ってきたんだよね。周りの仲いい友達に相談はできたんだ?」
優しい祈り「はい」
さかた校長「そしたら、この返事が来て。そのときはどういうふうに感じたの?」
優しい祈り「ん〜…。なんかちょっと、周りの人の“生きているのが辛い”と私の“生きているのが辛い”を、なんか同じような感じに扱われていて。そこまで軽く扱ってほしくなくて」
さかた校長「そうか。“自分の方のしんどさのほうが正直辛いのに”って思っちゃったんだね」
優しい祈り「はい」
さかた校長「その友達とはそこからは、相談できたりしてないんかな?」
優しい祈り「はい」
さかた校長「それはやっぱり同じように返ってきたりとか、自分の辛さをわかってもらえないって思うからかな?」
優しい祈り「はい、そうですね」
さかた校長「相談は、家族にはできているのかな?」
優しい祈り「いや、あんまり家族にはできてなくて」
こもり教頭「“お母さんとも最近口論になった”って書いていたけど、その原因というかきっかけは何だったの?」
優しい祈り「お母さんに学校のこととかを言われて、今はあまり考えたくなくても聞かれて、私が“うるさいな”って言っちゃって。それで口論になっちゃいました」
こもり教頭「うん。お母さんからしたら、“学校になんで行かないの?”って質問を聞いてくる時に、自分は思い出したくないからね。お互いヒートアップしちゃうって感じだ」
優しい祈り「はい」
さかた校長「ヒートアップしてて、それで、書き込みにもあったけど、お母さんから、“死ね”みたいな言葉があったんだ?」
優しい祈り「はい」
さかた校長「そうなー。それはもう…ね。ヒートアップというか、お互いが感情的になってバっと出てしまった言葉やとは思うけど。それでも嫌やもんなぁ」
優しい祈り「はい」
こもり教頭「いやー、しんどいなぁ。先生にも頼れなくなって、信頼できる子に頼った時も自分の想いが伝わらなくて、もしお母さんに本心を話した時に、お母さんにも“自分で頑張ってみたら”とか、もしかしたら“あなたが悪いんじゃない”なんて
言われたら、もう耐えられんもんね。ほんとは喧嘩なんてしたくないんだけどな」
さかた校長「お母さんに学校のこととか聞かれて、話したくないってなっていると思うけど、学校以外の普通の日常会話はお母さんとしてるのかな?」
優しい祈り「いや、あまり話さなくて」
さかた校長「あんまり話せてないか。それはやっぱり話すとつい口論になってしまうっていうのがあるからかな?」
優しい祈り「そういうのもあるし、小さい時とかにお母さんからちょっと暴力を振るわれたりとか。そういうのがあって、怖くて言えなくて」
さかた校長「怖いな。ごめんな、思い出させたな。言葉もそうだけど、そういうの思い出しちゃうな」
優しい祈り「はい」
さかた校長「じゃあ、あんまり気を許して話せないなー。家族は、お母さん以外に話せる人はいるの?」
優しい祈り「お父さんと小学生の妹がいるんですけど、妹はまだちょっと小さいし、お父さんは会社が忙しくてあんまり帰って来ないんで」
さかた校長「あんまり一緒におれんのか、お父さんも。あんまりお父さんにも話せてないか?」
優しい祈り「はい」
さかた校長「家で心休まるとか、リラックスできる瞬間っていうのはあるのかな?」
優しい祈り「自分の部屋にいる時は、ちょっとはリラックスできるというか、安心できます」
さかた校長「そうか。部屋ではどんな風に過ごしている時、落ち着ける?」
優しい祈り「音楽やラジオを聴いたりしているときが、一番」
さかた校長「そうな、好きなものを感じ取れる時はな〜。強い悲しみだったり、辛い気持ちは発散できることはあるのかな?」
優しい祈り「あります。ノートを作って。ノートに今の自分の気持ちを書いたり、辛いことを書いたりしています」
さかた校長「それはいつぐらいからやっているの?」
優しい祈り「学校に行けなくなっちゃった3月くらいから」
さかた校長「そうか、じゃあ2か月くらいやっているんだ」
こもり教頭「それは、溜まりこんで自分の心がいっぱいになったらワーって書くの? それとも、今日思ったことや感じたことを書いているの?」
優しい祈り「ちょっと辛くなったりした時は、いっぱい書いたり」
こもり教頭「言葉にできることは、そのノートに書くようにしているんだ」
さかた校長「それをすることで、辛いことや苦しい気持ちが、少しでも減ったりしているのかな?」
優しい祈り「まあ、はい」
さかた校長「そうか。自分の気持ちを吐き出す場所を自分で作れているんだね。それはすごいよ。優しい祈りが見つけたんだからね、その場所はね。そのノートは、悲しかったり辛かったりしたことばっかりかな? 楽しかったり、嬉しかったことは?」
優しい祈り「それはあまりないです」
こもり教頭「辛いことばっかりか」
優しい祈り「はい」
さかた校長「楽しかったり、音楽を聴いてて、この歌詞好きだなーとか、そういうことは書き留めたりしてない?」
優しい祈り「メモとか、そういうのはしてます」
さかた校長「じゃあ、自分の気付いたりする感情は出せるようにしているんだな」
優しい祈り「はい」
さかた校長「本当はね、周りの人とか、友達とか、家族と話して一緒に共有できたら1番いいんだけどなぁ。今、お母さんに、正直な話、どういう感情を持っている?」
優しい祈り「やっぱ、怖い」
さかた校長「怖いか〜。今は自分の部屋にいるけど、それ以外でも、お母さんと過ごすことは多いやろ? そういう時はどういう感じなの?」
優しい祈り「あんまり話さない感じです」
こもり教頭「ご飯とかはどうしているの?」
優しい祈り「ご飯も、普通にみんなで食べますけど、でもあんまり…妹の話題とかが多いです」
さかた校長「ずっと気を張ってる状態なんやな〜。その状態やと、学校で何かあったことも話せんからな。“なんでなの? 教えてよ〜”って言われても、ただでさえ話したくないことだしな。
でも、本当、よく、よく俺たちに言ってくれたね。すげー勇気を出してね。辛いことも思い出させてしまったし、“ごめんな”の気持ちもあるけど、“ありがとう”のほうがデカいな〜。よく言ってくれたね」
優しい祈り「はい」
さかた校長「なんかなーーー。すまんなーーー。だからと言って、君の悲しみだったりを綺麗さっぱりになくしてしまうようなことはできんけども、不甲斐ないなと思うし、これを君に言うのは違うかもしれんけども、でもそれでも、言ってくれて“ありがとう”。俺もだし、教頭もだし、SCHOOL OF LOCK!の職員みんな、すげー嬉しいよ」
優しい祈り「はい」
こもり教頭「そうだね。優しい祈りが今、いろんなことを、最近のこととか家の状況だったりとか話してくれて。今は、家の時間が長いじゃない。家にいて、お母さんと向き合う時間が多くて、そこには、“怖い”とか“話せない”とか、そういう思いがある中で毎日を過ごしていて。聞かせてもらった話は、ほんと10分20分の話だけど、優しい祈りは、それを毎日24時間1分1秒感じてて、相談できる人がどんどんどんどんいなくなって。それでもこうして言葉にしてくれて。正直しんどいやろうって思うし、ちょっと話を聞いただけで、俺もすごく胸が痛くて。その中でどういう言葉を話せるんだろうっていっぱい考えたけど、やっぱしんどいし、辛いことを感じていると思うし。書き込みにもあったけど、“頑張って毎日生きるので精一杯で、どう生きていけばいいのかわからない”って。でも、本当に毎日頑張っているから。やめるって選択肢だけは取らないでほしいと思う」
優しい祈り「はい」
こもり教頭「頑張り続けているのも辛いし、1分1秒辛いのは本当に辛いししんどいと思う。でも、精一杯頑張って、生きていることをやめる、という選択肢は取らないでほしい」
さかた校長「うん。今、部屋にいるの? 部屋でラジオを聴いてくれているんや。君の好きな落ち着く部屋で、君の好きなラジオで、毎日、1秒1秒しんどいと思うけど、俺たちが君の声を聴けたのは、君が勇気を出してくれたおかげだからね。君のおかげでこの時間があるからね」
優しい祈り「はい」
さかた校長「ただでさえこんなにしんどい思いを、1人で背負わなくていいから。少しでも、欠片でもいいから、俺たちに分けてくれんかな、と思うけどな。どうしてもね、好きに囲まれている部屋があっても、落ち着ける場所があっても、1人では限界があるけんな」
優しい祈り「はい」
さかた校長「でも、これを聴いてる、君の勇気の向こう側に、しっかり生徒たちがおるからね。君のためを思った書いた言葉も、いっぱいきてる。たくさん学校掲示板に届いているから。
辛い気持ちをいっぱい書いているノートかもしれんけども、それは君が発散するために見つけた大切な場所だと思うしね。でもどうか今日はそのノートに、そのノートじゃなくてもいい、紙切れでもいい。どうか、今日良かったことを1個書いてほしいな。それが、ちょっとずつ、ちょっとずつ増えたらいいなと思ってる。できることなら、俺たちができることなら増やしたいなぁと思っているから」
優しい祈り「はい」
さかた校長「新しいノートに書いてほしいな。無理せんでもいいけどな。書けそうかな?」
優しい祈り「はい」
さかた校長「眠れなかったら、今日のその言葉を自分がちゃんと書けたんだっていうことも実感してほしいしね。ちゃんと目で見てほしいなって思う。今、何を思っている?」
優しい祈り「やっぱり、勇気を出して、掲示板に書きこんでよかったなって思いました」
さかた校長「うん、書き込んでくれてありがとうな。君が、君のために、書いたんだよ。俺たちのために書いてくれてありがとうだけど、君が君自身のために書いた言葉だからね。どうか今日は、その思いも含めて、書いてほしいと思う。また話そうな」
優しい祈り「はい、ありがとうございました」
さかた校長「最後、挨拶だけ、一緒にやるか。せーの!」
優しい祈り・さかた校長・こもり教頭「また明日〜〜〜〜〜〜!!!!!」
♪ 光のうた / Mrs.GREEN APPLE
今日の黒板
今日の黒板はナシ。
時間の限りRN:優しい祈りと話していきました。
さかた校長の放送後記
「ごめん」より「ありがとう」が大きいのは、
君の勇気のおかげだ!
こもり教頭の放送後記
自分の心の状態を作れるのは自分。
だから言ってほしい、苦しくなった時は。
Music
2021.05.04PLAYLIST
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「何を支えに生きていけば」“今、しんどい”10代のSOS
ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。5月3日(月)から6日(木)の4日間は、『しんどー相談室』と題し、パーソナリティのさかた校長とこもり教頭が、10代リスナーの「今、正直しんどいです」という話を聞いています。2日目となる4日(火)の放送では、学校と家庭とでしんどい思いを抱える中2の女性リスナーと電話をつなぎました。