今夜の授業を職員のいとかんが振り返り!
今週のSCHOOL OF LOCK!は、今何かでしんどい思いを抱えている生徒の声を聴く「しんどー相談室」を開室。
「コロナの影響で生活が変わってしまってしんどい」「GW明け、学校に行くのがしんどい」「家族との関係がしんどい」など
今キミがしんどいと思っていることを教えてもらった
話を聞かせてくれたのは【大阪府 14歳 女の子 ラジオネーム 受験生1年目】
中学2年生の頃、仲の良かったグループから仲間外れにしされてしまった経験があるというRN:受験生1年目。
そして中3になった今年、違うグループに所属するも、そこでも仲間外れの扱いを受けてしまい学校に通うのが苦しい。
この経験から今は人間不信になってしまい、とてもしんどいと話してくれた
【岡山県 17歳 女の子 ラジオネーム ぽむすび】
頑張って練習を続けて来たハンドボール部の中国大会がなくなったというRN:ぽむすび。
遊びや外食も控え、ひたすら練習を頑張って来た。そんな思いからインスタなどに遊ぶ姿を載せる人たちを見るとしんどい。
どうすれば自分が報われるのか……と話してくれた。
こんな2人の生徒に校長・教頭に言葉を届けていった今夜の授業はradikoのタイムフリーで聴き直すことができます!みんなぜひ再出席してみてね!
しんどー相談室1日目。キミの今の“しんどい”を聞かせて
『 しんどい 』
さかた校長「『しんどい』…この言葉は、気分が明るいときには使わない言葉だよな。“はぁ…しんどいなぁ…”って、心がため息をつくこともあるよね。
今、このSCHOOL OF LOCK!を聞いている生徒の中にも、“しんどいなぁ”って思っている生徒、いると思う」
こもり教頭「
『学校掲示板』を見てると、楽しい書き込みもあれば、そうじゃない書き込みもありますよね」
さかた校長「SCHOOL OF LOCK!は、ラジオの中の学校です。クラスが30人いて、29人が笑っていても1人が膝を抱えていたら、その生徒の声を聞いて行きたいと思ってる。そう思って毎日授業をお届けしています」
こもり教頭「30人が全員同じことで笑える日がくればいいと思ってお届けしています」
さかた校長「今週のSCHOOL OF LOCK!は、“今ちょっとしんどいっす!”という思いを抱えている生徒の声に耳を傾ける
『しんどー相談室』の授業を、4日間お届けしたいと思う」
こもり教頭「進路のことを相談する『進路相談室』ではなく“しんどい”ことを相談する『しんどー相談室』です」
例えば…
「コロナの影響で生活が変わってしまってしんどい」
「ゴールデンウィーク明け、学校に行くのがしんどい」
「家族との関係がしんどい」
「友達との関係がしんどい」
「今、生きているのがしんどい」
こもり教頭「生徒の君が“しんどい”と思っていることを、良かったらでいいので僕たちに教えて下さい」
さかた校長「
『学校掲示板』、もしくはみんなに見られたくないって生徒は、僕らあてに
『メール』で送ってくれても大丈夫です!」
♪ 夜空になりたくて / kobore
さかた校長「小さなことでも、ささいなことでも、何でもいいからね。君の心から溢れてしまったその気持ちを、僕たちに教えて欲しいなと思う」
さっそくこちらのメールから紹介するぞ。
校長先生、教頭先生、こんばんは。『しんどー相談室』に相談があり、メールを送らせていただきました。
私は今、中学3年生なんですが、中学2年生の頃に仲良かったグループの子にハブられてしまいました。
そこから、新しい友達を作って普通に過ごしていたんですが、その子たちにも裏切られてしまい、人間を信じることができなくなりました。
学校生活がかなり辛いです。行きたくないです。でも、負けたくないです。だから、毎日学校に行っています。
中学3年生、最後の年だから楽しく終わりたいです。人間をもう一度信じたいです。どうしたらいいですか?
重い話になってしまい、すみません。ぜひ教えて欲しいです。
受験生1年目
女性/14歳/大阪府
受験生1年目 大阪府 14歳 女性
さかた校長「いろいろメッセージを書き込んで思い出したりして、それですごく心がきつかったかもしれないけど。送ってくれてありがとうね」
こもり教頭「ありがとう」
受験生1年目「はい」
さかた校長「話をしていく上で“しんどいな”って思う時もあるかもしれんから、その時はムリせんでいいからね。いろいろと聞かせてもらってもいいか?」
受験生1年目「はい」
RN 受験生1年目が、仲が良かったグループの友達から突然仲間外れにされてしまったのは、中学2年生の3学期始め頃。
そのグループは6人で中学1年生の時から仲が良く、学年の中心になって盛り上げようとするグループだったのだそう。
さかた校長「ずっーと6人で、同じ人数で仲良くやってたのかな? 何かきっかけみたいなのは自分でわかってたの?」
受験生1年目「グループの中の1人の女の子とケンカみたいになって、“理由を教えて”って言って謝りに行ったんですけど、無視されたり、聞いてないフリされたりしました」
こもり教頭「ハブられたっていうのは、6人で一緒にいたのに、もう口もきいてもらえなくなったってことだ」
受験生1年目「はい」
さかた校長「結局、その内容をちゃんと話すことができんかったんかな?」
受験生1年目「そうですね。最後に聞こうと思ってもう一回行ってみたんですけど、やっぱり無視っていうか、かんじゃったんで」
さかた校長「理由を知らずじまいで、仲良くなれずに終わっちゃった感じか」
受験生1年目「そうですね」
さかた校長「本当のところはどうか全くわからんからね。せめて知ってたら、自分が“そういうことがあったんやな”って思ってまた違うやろうけどなぁ。わからんから余計にどんどん妄想を膨らませて、それはきつかったなぁ」
こもり教頭「急に態度が変わって、怒ってるか何かわからないけど…ってなるとな。勇気出して聞いたのにな」
さかた校長「仲いいグループの友達からちょっと離れて、周りのクラスの友達とは話したりできてたの?」
受験生1年目「できてましたね。その子たちに無視されるようになって、周りもちょくちょく勘づきだして、同級生の男子とかには“いじめられてるん?”みたいなことを煽られたり…」
さかた校長「周りの子たちが助けてくれたり、仲良くなったり、みたいなことはなかったの?」
受験生1年目「中2の頃はなかったですね」
さかた校長「そうか…。ずっと仲良かった分、ちょっと意味わかんなかったやろ? 納得いかんもんな」
受験生1年目「はい。全然意味わかんなかったです」
さかた校長「ちゃんと受験生1年目は(理由を)聞きに行ってるからね。2回も行ってるし、それもしんどいやん。もともと仲がいい友達グループでやってきてるのに、そういうことを聞くのも心がきつかったやろと思うけどな。よく頑張って行けたのにね」
受験生1年目「はい…」
さかた校長「中3になって、その子たちとの関係性はどうなったの」
受験生1年目「クラブ一緒なんで、めちゃめちゃ気まずいというか、行きにくいっていうのはありますね。今は緊急事態宣言が出ててないんでアレなんですけど、ちょっと前では大会前とかで、結構毎日練習がありました」
こもり教頭「そうか。向こうは、ずっとみんなで集まっているの?」
受験生1年目「そうです」
こもり教頭「そしたらなおさらな」
さかた校長「一緒にクラブ活動してたら、向こうが楽しんでたり笑ってたりする声も届くわけやん。“嫌やなぁ、何やろなぁ”っていう気持ちになるのかな」
受験生1年目「なります。“陰口言われてるんかな”とか」
さかた校長「そうじゃなかったとしても、そういうふうに思っちゃうよな」
こもり教頭「中学3年になって、クラスは変わったのかな?」
受験生1年目「変わって、前に仲良かった6人グループの子は誰も同じクラスじゃないです」
さかた校長「おお! そうか。それで気分的に変わったりはせんかった?」
受験生1年目「クラスにその子たちがいてないっていうだけで、ちょっとは気分は楽です」
こもり教頭「ぶっちゃけ目線とかも気にしなくていいしな」
受験生1年目「はい。それはかなりあります」
中学3年生になって仲違いしたグループの友達と離れることができ、クラスにいやすくなったと話すRN 受験生1年目。
その中で新しい友達もできたけれど、その子たちにも裏切られてしまったとのことで…。
受験生1年目「新しい友達ができて、“よし、これでいける”と思って学校も普通に行って全然楽しくやっていたんですけど。その新しい友達グループで一番仲良かった子と遊んだ時に、前のグループの子の悪口を吹っ掛けられて、同情とか“うんうん”って話を聞いてたりしてたら、その“うんうん”って言ってるのを録音されて、前のグループの子に渡されたり…」
さかた校長「ええー…(絶句) そんなことされたん」
受験生1年目「されました(笑)」
さかた校長「はぁー…。受験生1年目も、信じて心を許して喋ったところもあったやろ」
受験生1年目「はい」
こもり教頭「受験生1年目からすれば、別に悪口を言うつもりもなかっただろうしさ。3月になって“何でなんだろう?”って自分の中で疑問があったわけじゃん。ずっと仲良かったのに急に距離を離されて、学年も変わって新しいクラスになって、っていう切り替えの時期でもあったから、きっとそういうふうに“もしかしたら同じことを経験してる子だったのかも”みたいな感じもあったんじゃない?」
受験生1年目「ありました」
こもり教頭「ね。その“うんうん”とかもあるじゃん。そしたら…『繋がってた』っていうのは悪い言い方だけど」
さかた校長「その友達同士がな」
受験生1年目「その新しくできた仲良くなった子と、前のグループの女の子が、陰でDMみたいなのしてたっていうのを後から聞きました。録音して悪口を言ってたのは、私のことをはめるっていうか貶めるためで、みたいなことを後から説明されて…」
さかた校長「そうか…。それはしんどいね」
受験生1年目「はい」
さかた校長「その録音した友達も、許されることじゃないし、ムカつくけどな」
こもり教頭「掲示板にも書き込んでくれてる生徒がいます」
■
目線
目線って本当に怖いよ。勇気を出して動きたいときにその存在が、時にははっきり聞こえない声やどよめきさえも伴って僕たちを止めてしまう。
僕も中学生のころ、一時期その存在に振り回されていました。あの頃は本当にしんどかったです。
ちいさなグリッサンド
男性/15歳/長野県
2021-05-03 22:23
こもり教頭「中学3年生になって今は同じクラスじゃなくてなって、その中学2年生の時の子たちとは離れた、ってさっき聞かせてもらったけど」
さかた校長「うん」
■
。
それ酷くない…?
録音して前のグループに聞かせるって何…。
もう離れよう…?嫌な人たちと一緒にいたら受験生1年目さんが嫌な思いをしちゃう。そんな酷いことをする人と関わらなくていいよ、、
雨のしずく。
女性/18歳/東京都
2021-05-03 22:20
さかた校長・こもり教頭「うん」
■
受験生1年目さん。
私も同じようなことあったな、、。
中2の頃、合唱コンクールの練習で同じグループにいた1人と喧嘩して、私だけハブられて、陰口言われて、LINEグループ強制退会させられて、1人になって、思い出しただけで辛いな。。
でも、高校になって、そのグループ全員と離れて、今、高3だけど楽しい高校生活送れてます!今はほんとに辛いかもしれない。私も辛かった。死にたいと思うくらい毎日泣いたし、部活も一緒だったから逃げ場もなかった。あともうちょっと耐えたら、耐えたらって毎日乗り切ってました。
頑張った分、耐えた分、明るい未来が待ってるから、一緒に頑張ろうね!私はいじめられた、ハブられた経験があるから、今の友達をほんとに大事にできてるし、信用できる大好きな友達にも出会えました。
村の住人
女性/17歳/京都府
2021-05-03 22:26
さかた校長「うん。
受験生1年目。君の話を聞いて、掲示板にたくさん声が届いてる。どう思った?」
受験生1年目「みんな、こんなふうに書いてくれてるのに対して、“自分だけじゃないんやな”っていう感じになってちょっと楽になりました」
さかた校長「そうか。信頼して話した分、それを裏切られたのはすごくしんどかったと思うのよ。でも、“人を信じたくないな”ってなっても、今、みんなからの言葉をもらって、そのみんなの書き込みの言葉を信じることはできたか?」
受験生1年目「できました」
こもり教頭「教頭的には、“もう一度信じる・信じない”というところの話で。正直、中2の時にハブにした友達だったりとか、新しくできた友達だったりとか、そういう嫌なことがあって、“嫌なことをしてきた、自分にとって嫌な思いでがある友達の関係を切って、一から新しい人間関係を築こう”って行動に移せるほど、強く前向きになることって、ものすごいことだと思うの。
もちろん、本当に心からそう思えて行動できればいいんだけど、やっぱり少し“ああ、あの子たちの思い出が嫌だな”とか、“目線が嫌だな”とか、“もしかしたらまた嫌なことをされるんじゃないかな”とか思って気になっちゃうしね。だから“そこにこだわらなくていいよ”って一概に言うんじゃなくて、気になるんだったら気にし続けててもいいと思うわけ。例えそれが、“何か嫌だな”とかいい思い出じゃなかったとしてもね。
でも“嫌だな”って思うってことはその子たちに対して何かを思うっていうことだから、そこをわざわざムリしてリセットしてゼロにする必要はないよ。そんな簡単にゼロにできるほど、受験生1年目の心は軽くはないと思うからね。
今後たぶんいろんな人と出会うと思うのよ。もしかしたら今のクラスでも、話してない子と話した時にものすごく意見が合う子に出会うかもしれない。高校に進学する道を選んだ時に、新しい高校に行けばもっと気が合う子に出会うかもしれない。簡単に“絶対にそうだよ”とは言えないし、もしかしたら社会人になってから出会うことになるかもしれないけど。教頭は出会ったしね」
受験生1年目「…はい」
こもり教頭「今“小学校の時の友達で連絡先を知ってる子は誰がいる?”って言われたらほとんどいないし、中学もいないかな? 高校も数えるぐらいしかいないけど。俺はそれでも、時を重ねて歳を取って、出会えば出会うほど、そういう(気の合う)人に出会ってきたから。
“今の関係をゼロにして新しいところに突っ込め!”とは言わない。嫌でも気になるなら気にし続けな。でも、絶対に、もっとたくさんのいろんな人に会って、本当に心から“この人がいい”っていう人に出会って欲しいと思う。
もしかしたら、今はしんどい気持ちの方が辛いかもしれない。でも、“どうしたらいいですか?”ってもがいてる気持ちがなくならないなら、ムリして蓋をして抑え込まないで欲しいな、ってすごく思った。絶対に信じられる時が来ると、俺は思ってるよ!」
受験生1年目「はい」
さかた校長「“信じられなくなった”というその心は、はたから聞いてる俺たちでも“そりゃそうだよ!”って思うぐらい、受験生1年目にはすごくキツイことが起きたのよ。理由が明確じゃない分、“私が悪かったのかな”とか“私のせいでなのかな”とか思うかもしれんけど、1個も思わんでいいけんな」
受験生1年目「はい」
さかた校長「俺のこの言葉は、絶対に信用していい。1個も悪いと思わんでいい。みんなが書き込みでくれた中で、『同じ経験をして、今新しく出会った友達に優しくなれています。大切にできています』っていう言葉があったけれども、君はすごい力を付けたんだよ。人が傷ついてる心だったり、自分と同じような人を見た時に、たぶん気づけるんだよ。その君だけのとんでもなくすごい力を付けた、っていうのも、信じていいよ」
受験生1年目「…はい!」
さかた校長「うん! でね、しんどい時は、“いやぁ、ちょっと待ってください、これは私しんどいわぁ!”って、笑っちゃうぐらい言っていいよ! それぐらいの経験をして、それでも俺たちに伝えようと勇気を出して言ってくれた君の“強さ”っていうのも、確かにあるしね。俺はすごいと思うよ!」
受験生1年目「ありがとうございます」
さかた校長「だからね、難しいかもしれないけど、今日君に言葉を贈ってくれた生徒たちだったり、俺だったり、教頭だったり…少なからず、絶対に君のことを悲しませないぞ、と思ってる人間が、しっかりおるから! それだけ信じてくれ!」
受験生1年目「はい…!」
さかた校長「受験生1年目。“何やこれ?”と思ったら、いつでも言っていいけんね!」
受験生1年目「ありがとうございます!」
さかた校長・こもり教頭「ありがとうね!」
RN 受験生1年目、話を聞かせてくれてありがとう!
いつでもSCHOOL OF LOCK!は君の味方だよ。
♪ 道程 / タテタカコ
さぁ、まだまだ話を聞いていこう。続いてはこちらの書き込みから!
■
しんどー相談室
今日8今週末開催されるはずだった中国大会がなくなりました。
頑張って手に入れた出場権。
毎日やった練習。
振り返れば振り返るほどとてもショックでした。
私たちは試合もあるからとゆってあまり遊びに出てなかったり、外食も控えていたのに、インスタみたらみんな遊びにいってるし、なんで頑張っている人たちだけこんなに我慢しないといけないんだろうって思いました。心底腹が立ちました。
どうしたら報われるのでしょうか?
ぽむすび
女性/17歳/岡山県
2021-05-03 19:23
ぽむすび 岡山県 17歳 女性
現在高校3年生のRN ぽむすびは、小学校4年生の頃からハンドボールをやっていて、高校でもハンドボール部に所属しているのだそう。
今日、大会が中止になったことが発表されたということで、まだショックから立ち直れていないらしく…。
さかた校長「学校的には、部活の成績はどんな感じなの?」
ぽむすび「県で1位・2位を争うぐらいです」
こもり教頭「あ〜、そうかぁ」
さかた校長「じゃあ本当に全国を目指すような強豪校やな。それは毎日練習もきつかったっしょ?」
ぽむすび「そうですね。毎日練習がありました」
こもり教頭「今の世の中だし、簡単に“練習しようぜ!”で練習できないもんね」
さかた校長「監督の先生たちだったり、そんなに時間がない中、いろいろと工夫したりしてやってきた?」
ぽむすび「はい」
さかた校長「また今高校3年生でね。高校1年生の時は普通にできただろうから、高2から違ったりして、3年間の部活、すごい大変だったな」
こもり教頭「高1の時にやってた頃と高2の頃と今とで、見事に全部違うもんな」
ぽむすび「はい」
さかた校長「ぽむすびのチームからしたら、この中国大会っていうのはどういった大会だったのかな」
ぽむすび「次に繋がる大会とかではないんですけど、県外とかのチームと力試しができて、県の上位に入ってたら他の県とも渡り合えていい経験になるし、成績とかにも入るし。3年生からしたら、結構大事と言えば大事ですね」
こもり教頭「この1年の指針になる大会なんだ」
さかた校長「夏に向けて、全国の周りのチームの強さも計れるしね。そんな中で、(中止の知らせは)今日の話やからな。悔しいよね」
ぽむすび「悔しいです」
さかた校長「書き込みに(あるけど)、チームのみんなですごい我慢してたんやろ? 本当はいろいろ遊びたかったりするしね。それで、ぽむすびのチームのみんなは我慢して部活に打ち込んでたのに、周りの人たちとかが遊びに行ったりとか同世代の子たちに思うものがあるのかな?」
ぽむすび「そうですね。先輩とか後輩とかもあるし、同世代とかも、見てそう思いますね」
さかた校長「素直に、どういうふうに感じてる?」
ぽむすび「私たちだけじゃないけど、こうやって頑張ってる人がいるから、このご時世で世界的もそういう雰囲気だから、もうちょっとみんな考えて行動して欲しいなって思いました」
さかた校長「そうな。みんながみんな我慢して同じことをできたらいいんだけど。何が悪いっていうのもはっきり決まってるわけでもないからね。でもぽむすびはめちゃめちゃ頑張ってな。この大会がなくなったのが全てではないけど、八つ当たりじゃないけど、そういうふうに思わんとやってられんよな」
こもり教頭「まぁ、単純に“何だよ”って思うよね。(試合のために)我慢してきたものを、こうやって今日(中止が)決まって、パってインスタ見たら他の子は遊んでます、ご飯行ってます。“いやいや、やめとけや!”って普通に思うっていう、それはナチュラルな感情だし」
さかた校長「うん」
♪ きれいだ / 門脇更紗
さかた校長「まだ気持ちの整理はできてないか。頑張ってきた日々が確かにあったからな」
ぽむすび「そうですね」
掲示板にもたくさん書き込みが来ている。
■
同じ経験を1年前に
うちもおなじ経験を1年前にしました。中学校最後の部活動の大会がコロナの影響で延期になってしまって県大会という大きな大会が無しで4地区で行いました。うちの学校はベスト4に入っていたのでどの部活よりも練習が大変だったのにも関わらず他の人達は遊んでたりしてて「なんでうちらは頑張ってるのに」って毎日のように思ってたな
ちーのこ山
女性/15歳/埼玉県
2021-05-03 22:57
さかた校長「ぽむすび。同じような経験をして、そういうふうに思っている生徒がいたよ」
ぽむすび「はい」
さかた校長「1年前も、この時期に部活の大会がなくなったり、部活だけじゃなくて、好きなアーティストのLIVEに行けなくなったりとか、それこそ文化部の子たちの演奏会がなくなったりとか、いろいろ“この日のために頑張ってきた”っていうイベントがなくなって。いまだにどうしようもないことが起きて、すごいやるせないよな。ぽむすびは今その真っただ中におるから」
こもり教頭「うん。教頭が今聞いて“これ、しんどいなぁ”って思うのが、自分のInstagramを振り返って、『ご飯に行った』とか『遊びに行った』とか、自分がやってたわけじゃないじゃん。誰かが上げてるものを見て、“何でこの人たちは遊びに行ってるんだろう?”とか思ってしまうわけじゃん。でも、それって本来、そう思いたくてInstagramをインストールしてるわけじゃないし、見てるわけじゃないじゃん」
ぽむすび「はい」
こもり教頭「誰かの思い出の一瞬を見て、自分も共有して、きっとその中から生まれる何かを感じたいがために持ってるのに、その人の一瞬を見て、その人に何か負の感情を抱いてしまうって、しんどいことだなと思う。
さっき教頭は『そういうのは思うだろ』って言ったじゃん。だって今まで部活を超頑張ってきてたのに、今日大会中止になって、(Instagramを)パッと見て“うわ、何でこの人たちは遊んでんだよ”ってぶつけたくなる気持ちもわかるし、心が動く気持ちもすごいわかるから言ったの。
そこから30分ぐらい経っていろいろ考えたんだけど、やっぱりそう思うわ。思うけど、そうやって思うこともしんどいなって。別に人の楽しい瞬間を見てそう思いたくないし、“何だよ”って誰かに負の感情を抱いてしまうのって疲れれるじゃん」
ぽむすび「はい」
こもり教頭「教頭もここ2年でいっぱいそういうこと…いろいろなものがなくなるみたいなことってあったし、大きな大会みたいなものもなくなったし、今も現在進行系でなくなってるし。やっぱりその時には何かぶつけたくなる。“本当だったら今頃な…”とか、“あんなにいっぱい練習したのに、こんな直前でなくなるんかい”みたいな。そういうのもいっぱいあるけど、それを毎回何か恨んでしまうと、やっぱりしんどくなるんだよね。“今回はなんでなくなってしまったんだろうか?”とか。
そういうところだけをずっとフォーカスし続けるのってしんどいよな、って。別にこれは否定するわけでもないし、この後“だからこういうふうに思おう”って言うわけじゃなくて、単純にそれを思ってしまうこと自体がやっぱりしんどいよなって」
ぽむすび「うん…」
こもり教頭「大会がなくなったっていうのを聞いたのは今日の今日だし、心揺れるし、“頑張ってきた”っていう自負があればあるほどそう思うだろうし。どっちに振っても辛いよな、ってすごく思う。
10時台に話した後ずっといろいろ考えてたけど、言ってあげられる言葉というより、やっぱりその感情って“いや、しんどいな”って思った」
さかた校長「ぽむすび。ハンドボール部の周りの仲間たちと、大会がなくってから話はしたの? 何て話した?」
ぽむすび「しました。みんな何とも言えないような感じで、“やっぱりかぁ”っていうのもあったし、“大会したかったよね”っていう話をしました」
こもり教頭「そうな」
さかた校長「俺が思うのはね、それこそ今日の今日だし、“ふざけんなよ、何だよそれ”って思うのは当たり前だしな。自分の中では『悪い心』と思うかもしれんけど、それでいっぱいになってもそれはしょうがないよ。
でも、周りで遊んでる人たちとか、そういう(感染対策の)ケアをしっかりしてない人が確かにいるかもしれんけど、一緒に“悔しいね”って話せる仲間がおるのも事実やからね」
ぽむすび「はい」
さかた校長「今日はまだしょうがないし、そりゃ整理もできんよ。でもね、みんなと一緒にやってきた日々とかは君たちだけの…ぽむすびのハンドボール部のみんなだけのすごい尊い時間やし。周りでインスタを上げてたりするのも、その日の本当に一番嬉しかった一瞬だけかもしれんから、せっかく今日まで頑張ってきた日々をそういうところに向けて悪い気持ちになるのは本当にもったいないなと思っちゃうな。
ぽむすびがそんなふうに思ってしまうほど、今日までやってきたのよ。一生懸命、休まずな。それで大会がないんだもん。当たり前の感情だよ。でも現実に、しっかり事実としてあるのは、そういう一緒に喋れる仲間がいるっていうこと。それは誇っていいけんな、ぽむすび」
♪ Answer / 幾田りら
さかた校長「落ち着いて、改めて何となくちょっとは整理できたかな?」
ぽむすび「はい」
さかた校長「まだ、大会がここからどうなっていくかわからんからな」
こもり教頭「(心の)整理が99%ぐらいできる時が来たとしても、たぶんまだ元通りの世の中になってないから、もしかしたらまた嫌なことが起きて、とか、ハンドボール部の中で、またコロナ禍と言うことでまたうまくいかないことが起きることもきっとあると思う。その時に“あの時の経験があるからもう前を向いて”とかじゃなくて、絶対にその時にまた感じる感情があって、“何でだよ!”って当たりたくなる気持ちも絶対に出て来ると思う。その時に今思ったことを踏まえて、“自分がどう思うのかな?”、“ぽむすびが何を思うんだろう?”って校長も教頭もすごく思うから。その時に思ったことを俺はまた聞きたい。“やっぱりまだ悔しいです”かもしれない。“私は我慢してるのに他の人は…”かもしれない。もしかしたら違うことを思うかもしれない」
ぽむすび「はい」
こもり教頭「その時その時で何を感じるのか、聞き続けたいなと思う。だからまた思うことがあれば、本当にいつでもこの学校に来て欲しいな」
ぽむすび「はい!」
さかた校長「部活のみんなたちと話した時の感情も変わるかもしれんからな。安心して話しかけ来ていいからね」
ぽむすび「はい」
RN ぽむすび、話を聞かせてくれてありがとう!
またしんどい時にはいつでも来てね。
♪ プレゼント / SEKAI NO OWARI
■
しんどさ
本当にそのしんどさは経験した人にしか分からないし、とても苦しくて悔しくてやるせなさもぶつけたくなりますよね、、
私も去年経験があったからほんとに全てにやる気消失してしんどかったけど、今少し離れて見ると、難しいけれどそのしんどさを次のステップへ繋げれたらどれだけいいかとも思ってしまいます、でも本当に簡単にできることではないですね、
腐ったパンダのカップケーキ
女性/18歳/愛知県
2021-05-03 23:38
さかた校長「そうだよな。想いがある分、簡単には切り替えられないよな」
こもり教頭「そうですね。やる気が全部なくなるって思ってしまいますしね」
さかた校長「スイッチが切れたように“あ、もう何もやる気ないわ”ってなるのも、そこまでやってきたものがあるからな」
こもり教頭「その分どこにぶつけていいかわからない、ってなってしまったらね。“次のステップへ”っていうのが本当に簡単にできることではない、っていう気持ちもわかりますね」
そして、10時台に逆電したRN 受験生1年目からも書き込みが届いているぞ。
■
皆さん、ありがとうございます
届かないかもしれないけど皆さんにお礼が言いたくて書かせていただきました。
掲示板に書いてくれた方、本当にありがとうございます。めちゃくちゃ重い話になってしまうと思い、ずっと相談出来ずに居たのですが今回メールを送って、教頭、校長と話すことができ、とても楽になりました。
校長と教頭が読み上げてくれた皆さんの掲示板の声、他にも書いてくれてあった掲示板の皆さんの声、とても励みになります。
1人じゃないよ 大丈夫だよ そんな一言を言ってもらえたのは初めてです。 伝えたくても伝えきれないほどの感謝の気持ちを初めて覚えました。
ここの掲示板の方は皆さんほんとに優しい方で、心暖かくなるような掲示板ばかりで泣いてしまいました
思い出すこともしたくないですが、皆さんが言ってくれた通りこれを経験としてこれから生きていこうと思います。
本当にありがとうございました!
スタッフの皆さん、教頭、校長、そして生徒の皆さん。ほんっとうにありがとうございました!
受験生1年目
女性/14歳/大阪府
2021-05-03 23:00
さかた校長「みんなの掲示板の声を信じてくれたのも、みんなが掲示板に書いてくれたのも、すごく嬉しいよ!」
今日の黒板
『 その瞬間をためこむな 』
さかた校長「今日、みんながその瞬間瞬間にしんどいな、“ムカつくな”、“何でだよ”、“ふざけんなよ”と。悪い心だったかも知れないけど、その時に思った気持ちっていうのは、君が本当に思った君だけの思いだから、絶対に正しい感情なんだよな。だからその感情をため込まないでほしいと思う。
で、ため込まずに出した後は、その気持ちをずっと心の中に居続けちゃダメなんだよ。囚われて欲しくないなぁと思う。せっかくの君の優しい気持ちがマイナスにだけ囚われるのは嬉しくないんだよな。だから囚われない方法の一つとして、その爆発した瞬間を俯瞰(ふかん)してみた時に、“それはしんどかったよな”っていう風に自分を思いやってほしいんだよ。そしたら“こんなに頑張ってたんだな”っていうのも、改めて自分を自分じゃないところの大切な存在として愛してあげることができると思うから。気持ちを大事にしてその後はちょっと離れたところで褒めてあげてほしい」
♪ 本物 / ハク。
さかた校長「あしたも『しんどー相談室』をお届けします。今しんどい思いをしている生徒がいたら、よかったら書き込みをして欲しい。君の声を聞かせて欲しい」
さかた校長「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時に再び開校!」
こもり教頭「起立! …礼!」
さかた校長・こもり教頭「また明日ーーーーー!!」
さかた校長の放送後記
「よくやってるよ、自分!!」
笑いながら声をかけてあげていいんだぜ。
こもり教頭の放送後記
今日のキミが思う事を僕達でも良い。
もし言葉に出来るなら話してほしい。
Music
2021.5.3 PLAYLIST
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「なんで頑張っている人たちがこんなに我慢しないといけないんだろう」コロナ禍で大会が中止 10代の声
ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。5月3日(月)の放送では、パーソナリティのさかた校長とこもり教頭が、10代のリスナーが感じている“しんどいこと”を聞いていきました。そのなかから、この日、コロナの影響で大会の中止が発表されたという、高3の女性リスナーとのやり取りを紹介します。