8月1日。夜中1時。
東京の現在の気温は29度。
あと数時間後、この夜空を、東の方から、紅く塗り始めれば、
いつもの光より、少し閃度の高い、“明日”が差しこむ。
夜通し続く設営の音が、遙か遠くでこだまする。
海辺の暗闇の中。手元の携帯画面の灯りが“蛍”みたいだ。
しばらく、スクール・オブ・ロック! の掲示板とニラメッコ。
それから、ずっと空とニラメッコ。
ずっと夜空とニラメッコ。
目を閉じて、ニラメッコ。
耳に浮かぶたくさんの音。耳に届くたくさんの声。
日曜日なのに、いつもより少し早めにセットして、
ちゃんと鳴るか確かめた目覚ましの音。
友達と電話で明日の待ち合わせ時間を確認する声。
閃光ファイナリストの着うた音源を繰り返し流すヘッドホン。
お母さん、お父さんと、ここ数日間バトった、“行きたい、行っちゃダメ”の押し問答。
何でダメなんだよ! ってふてくされて、強く閉めたドアの音。
交通費のためのバイト先。いつもと違う、働く声。
3年連続で、堂々と、満を持した強い足音。
過去2年間来れなくて、やっとの思いで向かってくれてる、念願の足音。
新幹線が運ぶ、キミの笑い声。
深夜バスに揺られる、キミのねごと。
眠れないキミの、静かな呼吸。
1人で乗り込む、キミの心音。
期待と不安の鼓動。
何十キロも、何百キロも、何千キロも離れたところから、
元気玉みたいに、空に飛ばしてくれてる、閃光の歓声。
毎年、上手く言えないのだけれど、
キミたちが、僕らを見つけてくれて、ホント、うれしんだ。
僕らが、キミを見つける事が出来て、ホント、うれしんだ。
あと10時間もすれば、3年目になる閃光ライオットが、始まる。
ホント、気をつけて来てくれな。
朝イチで、東京着いて、空白の時間と遊ぶはめに
なっちゃって、ホントごめんな。
大丈夫か? 寂しくないか?
絶対、会おうな。
スクール・オブ・ロック! の職員達は、スタッフパスと、
それぞれの名前とキャラの絵が入った、SOLパス着けてるから、
なんか、不安だったら、ためらわず声かけてくれな。
声が出なかったら、手を振ってくれてもいいさ。
手も出なかったら、なんとなくジ―っと見つめてくれ。(笑)
今、深夜のベットの中で、眠れないキミへ。
今、深夜のバスの中で、眠れないキミへ。
朝、ビックサイトに向かう、ドキドキのキミへ。
同じく、眠れなくて、ドキドキしてるであろう、
15組のファイナリスト達と、一緒に待ってます。
さあ、耳を澄まして、
閃光の音の鳴る方へ
アシタは、きっと、キミだけの歌が、聞こえる日。
SCHOOL OF LOCK! 代表 海賊先生より