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「おぉ!!」タクシーの中で小さな歓声がわく。
あんなに眠そうだったみんなの顔もいつの間にかニコニコ笑顔になっている。
そうここが、今日、加藤ミリヤ先生とSCHOOL OF LOCK!が絶対に色あせない記憶を刻むためにやってきた場所。「鈴鹿市立神戸中学校」。
神戸中学校は、今年、新校舎に移動するコトが決定している。
みんなのおじいちゃんたちも通ったという、61年もの長い間、真夏の突き刺すような日差しから、しんしんと降る雪から、すべてを飛ばして強いそうな風から、みんなを守り、見守ってきたこの校舎から卒業する最後の卒業生。
みんなが今日の主役だ。
早速着替えて、「3年生を送る会」が行われている体育館の裏へこっそり移動。
「しーっ!! 静かに!!」「クスクスクスクス…」
そう、卒業ライヴプロジェクトのモットーは“サプライズ”!!!
ここまで先生とのやりとり、リハーサル…すべて生徒のみんなに気づかれないように細心の注意を払って準備が進められてきました。
ステージや音響、照明さんはみんなこの日、もし、生徒にあってもバレないように、作業着着用!!という徹底っぷり。
それもすべてみんなのびっくりした顔が見たいから。何よりみんなに喜んでもらいたいから。
でも、「静かに」って言われると体がもぞもぞうずうずしてくるのはどうしてなんだろう (笑)。
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