2019.2.14
「SCHOOL OF LOCK!」の書籍 「DAYS4」、サカナクション山口のインタビューを一部公開!
TOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」の書籍シリーズ第4弾「DAYS4」から、掲載コンテンツの一部が公開されました。今回公開されたのは、サカナクション・山口一郎のインタビューです。
毎月木曜日に放送される同番組のコーナー「サカナLOCKS!」にて、パーソナリティを務めている山口一郎。書籍の発売を記念して、インタビューの一部を公開します。
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「ロックがカウンターでなくなった時代」
僕ら世代は、クラスで人気者になりたいとか、女の子にモテたいという動機で音楽を始める人が多かった時代。一方で、今はフェスに主軸があって、ステージに立っている人たちがかっこいいという概念が、10代の子たちにあると思うんです。「かっこよさの美学」が違うなと感じます。最近ではYouTubeに動画をアップするためにドラムやギターのレッスンに行く子が増えているらしい。楽器を演奏する動機も僕らとは変わってきているのかも。
ひと昔前までは、ロックと名がつくものはカウンターであったけれど、今はロックバンド自体がカウンターではなくなっていると感じます。例えばアイドルとロックバンドが同じステージに立つということ自体が昔は戦い(笑)。
今はフェスでお客さんを躍らせたり楽しませたり、テレビに出て曲を披露することがマジョリティーだから、本質的な音楽に傾倒していく子がマイノリティになってきているのではないでしょうか。
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「音楽をドキュメントっぽく作れる才能」
今の10代の子たちのおもしろいところは、ネットで簡単にスターになれる状況が想像できていて、そのリテラシーがついてきているところ。僕らが10代のころは、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」や「川口浩探検隊」シリーズなど、元祖やらせ番組を「本当かもしれない」と思うぐらい、リテラシーがなかったんです(笑)。インターネットが普及して、フィクションとノンフィクションの差を見極める能力は、今の10代の子のほうが圧倒的に高いと思う。そこから新しいものが生まれる兆しを感じます。
是枝裕和監督がある本のなかで、本当のドキュメントを撮るのは難しいと言っていました。カメラを向けた時点で撮られていることを意識してしまうから、もうドキュメントじゃなくなると。僕は今の10代の子たちが求めているものは、本当のドキュメントのような気がしています。
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この続きは、現在発売中の「DAYS4」で読むことができます。また、
「DAYS4」特設サイトでは書籍の掲載コンテンツの一部を公開しています。
<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:とーやま校長、あしざわ教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55・金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/lock/
「DAYS4」特設サイト:
http://www.tfm.co.jp/lock/days/
<書籍概要>
タイトル:SCHOOL OF LOCK! DAYS4
ページ数:176ページ(予定)
サイズ:A5サイズ
出版社:TOKYO FM出版
発売日:2019年2月11日(月・祝)
参加アーティスト:Aqours、[ALEXANDROS]川上洋平、井上小百合(乃木坂46)、川谷絵音(ゲスの極み乙女。)、工藤大輝(Da-iCE)、サカナクション山口一郎、SEKAI NO OWARI、髙橋ひかる、千葉雄大、Perfume、平手友梨奈(欅坂46)、広瀬すず、Mrs. GREEN APPLE、LiSAほか