2019.2.1
「SCHOOL OF LOCK!」の書籍「DAYS4」、マンボウやしろが「東日本大震災とラジオ」を語る
TOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」の書籍シリーズ第4弾「DAYS4」から、掲載コンテンツ、「東日本大震災とラジオ」の一部が公開されました。
この特集では、2005年10月から2012年3月まで、やしろ教頭として「SCHOOL OF LOCK!」のパーソナリティをつとめたマンボウやしろにインタビュー。パーソナリティとして、そしてひとりの人間として、どう震災と向き合っていったのでしょうか。ここでは、インタビューの一部を紹介します。
——3月11日(金)の「SCHOOL OF LOCK!」の生放送は中止になりましたが、週明けの14日(月)から生放送は再開。
「(14日は)放送やります」って言われたときは、「頭おかしいんじゃない?」って思いました(笑)。周りの芸人も仕事が飛んで、とにかく電気を使わないように、みんなで1つの灯りのもとに集まって、「こういうとき、自分らには何もできない」という無力感を痛感しながら週末を過ごしていたら、「放送やります」って言われて……。あの状況では、とにかく情報がほしいわけでしょ。ラジオは避難所でも流れているから、そこで10代向けの番組をやる意味が、ちょっとわからなかった。
でも、「SOL!」をやると決まって、前日(日曜日)の夜、何をしゃべろう?って考えたんです。僕が高校生のときに阪神淡路大震災があったけど、当時はまだ高校生だったし、地理的に離れているから、正直、遠くの火事のような感じだったんです。そのことを思い出しながら、関西とか九州の生徒には、この地震がどう映っているんだろうって想像すると、単に「大変なことが起きている」と言っても、“暴力的”なだけなんじゃないかと思ったりもして。
じゃあ、何を生徒に伝えなきゃいけないのか? 僕たちは、何年も平日夜の10時から12時まで、全国のみんなといろんなことを共有してきた。それが震災によって、東北にいるクラスメートの何人かが死んでしまった。「SOL!」では、むやみに悲しませるような伝え方はしないようにしてたけど、あの日は「そういうことが実際に起きてしまった」ということを、遠く離れてる生徒たちにも、きちんと伝えようと思って、局に向かった記憶があります。
これは、3月14日(月)の放送でも言ったけど、亡くなった生徒は「僕、死んじゃいました」って掲示板に書けないわけでしょ。それを考えたら、苦しくなって、涙が出て……。寂しい、悲しい、悔しいっていう気持ちが、やっぱりありました。でも、僕らもいつか行くから、その子たちには「先に天国に行って、みんなで集まって、遊んでいてほしい」って思いました。
この続きは「DAYS4」の中で読むことができます。
「DAYS4」の特設サイトでは発売日の2019年2月11日(月・祝)まで毎日、掲載コンテンツの一部を公開しています。
<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:とーやま校長、あしざわ教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55・金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/lock/
「DAYS4」特設サイト:
http://www.tfm.co.jp/lock/days/
<書籍概要>
タイトル:SCHOOL OF LOCK! DAYS4
ページ数:176ページ(予定)
サイズ:A5サイズ
出版社:TOKYO FM出版
発売日:2019年2月11日(月・祝)
参加アーティスト:Aqours、[ALEXANDROS]川上洋平、井上小百合(乃木坂46)、川谷絵音(ゲスの極み乙女。)、工藤大輝(Da-iCE)、サカナクション山口一郎、SEKAI NO OWARI、髙橋ひかる、千葉雄大、Perfume、平手友梨奈(欅坂46)、広瀬すず、Mrs. GREEN APPLE、LiSAほか