そしてステージに登場したのは待ちに待った
光と音が一緒に弾けだす。
胸の鼓動が飛び出たようにandropと生徒がクラップする。
1曲目「MirrorDance」
跳ねる!拳を上げる!みんなが思い思いに楽しむ!それがライブだ。
そして内澤先生が歌に乗せて叫ぶ。「僕はやっぱり八戸が好きだ!」会場が一気に沸く。
前田先生のゴリッゴリのベーススラップが鳴り響き
「Boohoo」へ。
真っ赤な照明の中、生徒のテンションはMAXに。
3曲目の「Glider」では佐藤先生が拳を上げ、
生徒と一緒になって盛り上がっていたのが印象的だった。
4曲目「Alpha」
内澤先生の声が身体中に響き渡る。ひとつひとつの言葉が真っ直ぐ生徒たちの元へ届く。
MCでは内澤先生の地元である八戸で、こんな素敵なライブが出来るとは思わなかった。
と、話していた。
何度も
「ただいま!」と笑顔で叫ぶ内澤先生。
それに
「おかえり!」と応える生徒。
なんともアットホームで微笑ましい時間だった。
内澤先生が、
「この曲は僕が青森にいたときに作った曲で、前のバンドと東京へ行くときの気持ちを歌った歌なんですけど、そのバンドはダメになってしまったけど、今のメンバーと初めて演奏した曲なんです。この土地で音楽を始めて本当によかったです。」
と言った。
そして始まったのは
「Image Word」
みんな静かに、噛み締めるように4人の演奏を聴いていた。
わたしは目の前の景色を焼き付けながら、涙が流れそうになるのを我慢していた。
今回の対バンライオットのテーマは
「andropが八戸高専に『Voice』を届けにやってくる」だった。
「10代ってすごく悩むことが多いと思う。でも流されることなく、押しつけられることなく、押しつけることなく、自分で決めて行ってください。君たちは『今』が大事だから。君たちがこれからを創っていくんだから」
内澤先生は、そう話した。
わたし自身周りに流され、将来を押しつけられ、自分に素直になれなかった。
でも変わりたくて、自分を信じて夢を追いかけたくて、いまこの場に立っている。
「もっと声出せますか?まだまだ行けますか?」
再び会場のテンションが上がる。
閃光ライオットでの一体感、感動がここで生まれる。
中にはandropをあまり知らない人もいたかもしれない。
保護者の方だっていただろうし、外国の人もいた。
だけどandropとみんなが「声」でひとつになった。
それは、まさに奇跡だ。
辛いことも嬉しいこともたくさん抱え、
悩みながら精一杯「今」を生きているわたし達にandropは届けてくれた。
全ての生徒が良い顔で叫んでいた。全ての生徒がこの瞬間を胸に刻んでいた。
わたし達にしか出せない蒼い光が眩しく輝いていた。
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06/11 |
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