LIVE REPORT
放送日時: | 2010年9月11日[土] |
---|---|
ゲスト: | 加藤登紀子 |
Information
1943年ハルビン生まれ。1965年東大在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー。「ひとり寝の子守唄」、「百万本のバラ」「知床旅情」など数多くのヒット曲を世に送り出す。歌手活動は国内のみならず海外でも意欲的で、カーネギーホールで2度のコンサートを成功させ、‘92年にはパリのラ・シガール劇場でのコンサートが認められ、フランス政府より文化勲章「シュバリエ」が贈られる。世代、ジャンルを超えた音楽活動にも意欲的に挑戦し、FUJI ROCK FESTIVALや,ap bank fes’07に出演し話題を呼ぶ。歌手生活45周年を迎える本年は、「人はみんな一粒の種」というテーマで全国コンサートツアーを行う。歌手としての活動のほか、女優として『居酒屋兆治』(1983年)に出演。宮崎駿監督のアニメ映画『紅の豚』(1992年)では声優としての魅力も発揮。2000年にUNEP(国連環境計画)親善大使に就任以来、アジア、オセアニア各地を訪問、地球環境の現状を広く伝えるほか音楽を通じた交流を重ねている。また、千葉県鴨川市の農園「鴨川自然王国」を拠点として、循環型社会の実現に向けて活動を続けている。近著「土にいのちの花咲かそ」(サンマーク出版)、「農的幸福論」(角川学芸出版)「改訂版登紀子1968を語る」(世界書院)
「T O K I K O W O R L D」
http://www.tokiko.com/
「TOKIKO KISS 加藤登紀子オフィシャルブログ」
http://ameblo.jp/tokiko-kato/
「登紀子 男情歌~SOUL SONGS~」
[UICZ-4231/2] 税込¥3,000
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[UICZ-4231/2] 税込¥3,000
LIVEレポート
『 息で歌う 』
それは、空気や感情を震わせるように、息で歌うということ。
『 軌跡の音楽 』
それは、これまで生きてきた軌跡そのものが、加藤登紀子さんの音楽だということ。
この番組の為だけのスペシャルバージョンで届けてくれたKIRIN BEER “Good Luck” LIVE
ヴァイオリンに向島ゆり子さん、ピアノに安倍潤さんをお迎えし、選曲にもこだわって極上のライブを聴かせてくれました。
あの時間は、どこまでも広い空に包まれているような安堵感。
そして、美しい夕焼けを見た時に染み渡る感動にも似ていました。
さて、ライブはコンサートの終盤で歌うことが多いという「百万本のバラ」からスタート。
ピアノから静かに幕を開け、あっと間にスタジオイリスの空気とヴァイオリン・ピアノの音を全身に循環させていた加藤さん。
その体から、感情的な歌声が放たれ、オーディエンスはその世界観へと魅了されていきました。
2曲目に選曲してくれたのは、映画「紅の豚」の挿入歌であり、フランス・シャンソンの代表曲「さくらんぼの実る頃」
19世紀の終わりからフランスで歌われてきたこの歌を、映画の中ではジーナとして歌っていたのはご存知の通り。
自分の生まれる前から、既に存在している曲を歌う時、加藤さんはいつも不思議な気持ちになるのだとか。
それは、遠い時代から歌い継がれてきた曲には、いろんなものが宿っているということ。
その想いを感じられる加藤さんだからこそ、「さくらんぼの実る頃」は特別な存在なのかもしれません。
続いては、同じく映画「紅の豚」のエンディングテーマである「時には昔の話を」
時折、天を仰ぎ、手を胸に当てながら歌っていた加藤さん。
その中で、ピアノが毅然と穏やかに鳴り、ヴァイオリンの音が私たちを揺さぶってくれました。
そして、ギターを抱えてスタートした、ライブパート2。
「思い出はたくさんたくさん増えていくんですけれど、その人の人生の中で、泣き所だったという時代があると思うんですよね。
そのことを思い出すと、いつでもその時代に戻ってしまうし、ふと泣いてしまう。私にとって、それは25歳の時でした。」
というMCの後、自身の原点だと語る曲「ひとり寝の子守歌」を披露。
1人弾き語りで歌っていた当時、時代は正にロックグループやグループサウンズ真っ只中。
TVの世界はとてもにぎやかで、1人で歌う自分を寂しく思った時期もあったとか。
そんな時、ある人がこう言ったそうです。
「あぁ、僕の心と同じ心を感じたよ。」と。
その人こそ、森繁久彌さん。
思い返せば、「ひとり寝の子守歌」を作ることが出来たのは、「知床旅情」という歌があったから。
当時シャンソンを歌っていた1968年、「知床旅情」という曲と出会い、「人には、心の中のものをそのまま歌に託せる歌があるんだな」と思ったそうです。
また、先月「知床旅情 誕生50周年記念式典」が行われ、森繁久彌さんの息子さんとステージを共にした加藤さん。
(森繁久彌さんのお若い時の歌声とそっくりなんだとか!)
そんな息子さんが
「人は、みんな遠くへ去って行くもの。だから「森繁久彌 記念館」は作りたくないんです。とても守りきれないから。
けれど、私たちがたとえ居なくなっても、歌は生き残ってくれたらいい。だから「知床旅情 記念館」はそんな願いを込めて作れるかもしれない。」
と、語ってくれたそうです。
そして、「檸檬 Lemon」を歌う前にこんな話も。
「いつまでも夢をみてるんじゃないよっていう人もいたりするでしょ。でも、人は、夢のようなことを言いながら、夢のように死んでいくんです。
だから、夢をいっぱいいっぱい感じながら、毎日毎日をせっせとやっていれば良い。今出来ることをせっせとやっていれば良い。
そして楽しめることをいっぱいやっていれば良いんです。」
と。
旦那様が他界した後、命を繋いでいくもの、育ち行くものを見守るということが、何よりの大きな喜びだという加藤さん。
それは、子供だけではなく植えていた植物にも言えること。
そんな言葉を残して、「檸檬 Lemon」を歌ってくれました。
そして、ライブの終盤には嬉しい情報が!
というもの、加藤登紀子さんがパーソナリティをつとめる、新番組「君が生まれたあの日」が10月からスタート!
TOKYO FM、FM大阪にてオンエアです。
もちろんラストの曲は、新番組のタイトルにもなっている最新シングル「君が生まれたあの日」でKIRIN BEER“Good Luck”LIVEは幕を閉じました。
「今日の美男美女に乾杯!」と、スタジオイリスを沸かせてくれた加藤登紀子さん。
番組が終わると、キリンラガーを片手にオーディエンスの元に歩み寄り、最高の笑顔で触れ合っていました。
また、限られた時間の中で、たくさんのメッセージも残してくれた貴重なライブ。
ラジオの向こうにも届いていたはずです。
改めて、加藤登紀子さん。デビュー45周年おめでとうございます!
そして、ステキなライブを本当にありがとうございました!
その他、ライブの裏話&感想などはこちらにも掲載しています。是非ご覧下さいね。
http://naoco.me/
それは、空気や感情を震わせるように、息で歌うということ。
『 軌跡の音楽 』
それは、これまで生きてきた軌跡そのものが、加藤登紀子さんの音楽だということ。
この番組の為だけのスペシャルバージョンで届けてくれたKIRIN BEER “Good Luck” LIVE
ヴァイオリンに向島ゆり子さん、ピアノに安倍潤さんをお迎えし、選曲にもこだわって極上のライブを聴かせてくれました。
あの時間は、どこまでも広い空に包まれているような安堵感。
そして、美しい夕焼けを見た時に染み渡る感動にも似ていました。
さて、ライブはコンサートの終盤で歌うことが多いという「百万本のバラ」からスタート。
ピアノから静かに幕を開け、あっと間にスタジオイリスの空気とヴァイオリン・ピアノの音を全身に循環させていた加藤さん。
その体から、感情的な歌声が放たれ、オーディエンスはその世界観へと魅了されていきました。
2曲目に選曲してくれたのは、映画「紅の豚」の挿入歌であり、フランス・シャンソンの代表曲「さくらんぼの実る頃」
19世紀の終わりからフランスで歌われてきたこの歌を、映画の中ではジーナとして歌っていたのはご存知の通り。
自分の生まれる前から、既に存在している曲を歌う時、加藤さんはいつも不思議な気持ちになるのだとか。
それは、遠い時代から歌い継がれてきた曲には、いろんなものが宿っているということ。
その想いを感じられる加藤さんだからこそ、「さくらんぼの実る頃」は特別な存在なのかもしれません。
続いては、同じく映画「紅の豚」のエンディングテーマである「時には昔の話を」
時折、天を仰ぎ、手を胸に当てながら歌っていた加藤さん。
その中で、ピアノが毅然と穏やかに鳴り、ヴァイオリンの音が私たちを揺さぶってくれました。
そして、ギターを抱えてスタートした、ライブパート2。
「思い出はたくさんたくさん増えていくんですけれど、その人の人生の中で、泣き所だったという時代があると思うんですよね。
そのことを思い出すと、いつでもその時代に戻ってしまうし、ふと泣いてしまう。私にとって、それは25歳の時でした。」
というMCの後、自身の原点だと語る曲「ひとり寝の子守歌」を披露。
1人弾き語りで歌っていた当時、時代は正にロックグループやグループサウンズ真っ只中。
TVの世界はとてもにぎやかで、1人で歌う自分を寂しく思った時期もあったとか。
そんな時、ある人がこう言ったそうです。
「あぁ、僕の心と同じ心を感じたよ。」と。
その人こそ、森繁久彌さん。
思い返せば、「ひとり寝の子守歌」を作ることが出来たのは、「知床旅情」という歌があったから。
当時シャンソンを歌っていた1968年、「知床旅情」という曲と出会い、「人には、心の中のものをそのまま歌に託せる歌があるんだな」と思ったそうです。
また、先月「知床旅情 誕生50周年記念式典」が行われ、森繁久彌さんの息子さんとステージを共にした加藤さん。
(森繁久彌さんのお若い時の歌声とそっくりなんだとか!)
そんな息子さんが
「人は、みんな遠くへ去って行くもの。だから「森繁久彌 記念館」は作りたくないんです。とても守りきれないから。
けれど、私たちがたとえ居なくなっても、歌は生き残ってくれたらいい。だから「知床旅情 記念館」はそんな願いを込めて作れるかもしれない。」
と、語ってくれたそうです。
そして、「檸檬 Lemon」を歌う前にこんな話も。
「いつまでも夢をみてるんじゃないよっていう人もいたりするでしょ。でも、人は、夢のようなことを言いながら、夢のように死んでいくんです。
だから、夢をいっぱいいっぱい感じながら、毎日毎日をせっせとやっていれば良い。今出来ることをせっせとやっていれば良い。
そして楽しめることをいっぱいやっていれば良いんです。」
と。
旦那様が他界した後、命を繋いでいくもの、育ち行くものを見守るということが、何よりの大きな喜びだという加藤さん。
それは、子供だけではなく植えていた植物にも言えること。
そんな言葉を残して、「檸檬 Lemon」を歌ってくれました。
そして、ライブの終盤には嬉しい情報が!
というもの、加藤登紀子さんがパーソナリティをつとめる、新番組「君が生まれたあの日」が10月からスタート!
TOKYO FM、FM大阪にてオンエアです。
もちろんラストの曲は、新番組のタイトルにもなっている最新シングル「君が生まれたあの日」でKIRIN BEER“Good Luck”LIVEは幕を閉じました。
「今日の美男美女に乾杯!」と、スタジオイリスを沸かせてくれた加藤登紀子さん。
番組が終わると、キリンラガーを片手にオーディエンスの元に歩み寄り、最高の笑顔で触れ合っていました。
また、限られた時間の中で、たくさんのメッセージも残してくれた貴重なライブ。
ラジオの向こうにも届いていたはずです。
改めて、加藤登紀子さん。デビュー45周年おめでとうございます!
そして、ステキなライブを本当にありがとうございました!
その他、ライブの裏話&感想などはこちらにも掲載しています。是非ご覧下さいね。
http://naoco.me/
Set List
- M1.百万本のバラ
- M2.さくらんぼの実る頃
- M3.時には昔の話を
- M4.ひとり寝の子守唄
- M5.知床旅情
- M6.檸檬 Lemon
- M7.君が生まれたあの日