クルマでどこかへ移動している時、
急に動かなくなってしまった経験はありますか?
ほとんどの方はないと思いますが、
だからこそ、そんな事態になった時はパニックになり
重大な事故に繋がってしまわないとも限りません。





今回、お話を伺ったモータリング・ライター  藤田竜太さんによると
車が突然動かなくなる原因はいくつかあります。

主なものは電気系 / 燃料系 / 駆動系のトラブル。
電気系ではバッテリーを充電する発電機、オルタネーターの故障や
バッテリーの劣化や破損、そして点火系のヒューズが切れたといった例もあります。

燃料系で考えられるのは、まずガス欠。
また、燃料の入れ違いによるトラブルも最近増えているようです。
ガソリン車に軽油を入れてしまったり
ディーゼル車にガソリンを入れてしまったりすると
しばらく走った後、信号待ちなどのタイミングで
エンジンが止まって再始動できなくなることがあります。

駆動系では、クラッチのトラブルやミッション本体のトラブルが考えられます。
オートマティック車で坂道に止めた後、エンジンがかかっているのに車が動かない時は、
パーキングロックがかんでしまっているかもしれません。
そうした時は、セレクトレバーをパーキングからリバース、リバースからニュートラル、
ニュートラルからDレンジと何往復か動かしてみると解消する可能性があります。
エンジン本体の焼き付きやオーバーヒートなども考えられます。





国土交通省は、自動車の「路上故障の実態調査」を発表しています。
最新は令和6年9月から11月に発生した路上故障のデータで、
燃料切れを含めるともっと件数は多いことになりますが
一般道路が85,003件、高速道路が353件で、合計85,356件。
3ヶ月間の調査なので単純計算で4をかけて1年の数を出してみると34万件強。

データには故障した装置と件数もあって
一般道路で多いのは電気装置 3万2588件、走行装置 3万35件、
エンジン本体 7389件、燃料装置 6133件の順。
高速道路で多いのは、走行装置 220件、燃料装置 41件、エンジン本体 31件の順。
日頃のメンテナンスが大切だということがよくわかります。





一般道でクルマが停まるような状況について。
まずは、動いているのであれば惰性で車を路肩に寄せて車を止めましょう。

交差点などで一時停止した後、急に車が動かなくなった場合は、
ハザードランプをつけて、窓から片手を出して大きく振り、
周囲に車が動かなくなったことを知らせます。

そして、気持ちを落ち着かせてギアをニュートラルかPに確実に入れて
ブレーキペダルをしっかり踏んでエンジンの再始動を試みて下さい。

この時、ハザードランプ以外の電装品のスイッチをオフにしておくことがポイント。
それでもエンジンがかからない時やエンジンは動いているのに車が動かない時は、
ギアをニュートラルにして、周囲の人に助けを求めて、
車を押して交差点の外に、路肩に車を動かすようにしましょう。





高速道路で急にクルマが停まってしまうような場合は
停止表示機材を車の後方50メートル以上のところに設置する義務があり
発煙筒で後続車に停止する車両があると知らせることも大切。
その後は、ドライバーも同乗者も速やかにガードレールの外側など
安全な場所に避難し、緊急ダイヤル#9910やJAFに連絡してレスキューを待ちます。

高速道路では、クルマの走行スピードが、
一般道とは比べものにならないくらい速いので、
細心の注意を払って行動して下さい。





クルマが急に動かなくなる、そういう事態も、
時に起こりうることを頭の片隅に置いておきましょう。
今回は前回に続いて、警察庁が先月公表した
「自転車の交通安全教育ガイドライン」を伝える後編。
お話を伺ったのは、自転車の安全利用促進委員会 委員 谷田貝一男さんでした。





高校生になる頃には、多くが「自分の運転や通行方法は安全」と思っているため
自転車事故件数や死傷者数が最も多くなっています。
この意識を解消させるには、自転車通学を調査し、
どんな安全な運転をしているのか、危険な運転をしているのかを提示し
自分の運転や通行を見つめ直し、感想や意見を発表する場を設けることが必要。

そして、高校生のヘルメット着用率は、中学生の44%に対して12%。
これを改善することと、さらに事故を起こした時の社会的責任を
自覚できるように指導することも非常に大切です。





続いて、一般成人の自転車利用ガイドライン。
成人になると自転車事故を起こす行動が3つあります。

1つは飲酒運転。死亡事故や重傷事故を起こすのは、40代から70代が全体の70%。
自転車が車両であるという認識が欠けていて
さらに事故の発生死亡率が高いと周知されていないこと
危険察知の低下で事故の危険が高くなるという
認識が欠けていることなどが原因として考えられます。
こうした認識を持つための指導が求められます。

2つ目は幼児を同乗させて運転している時の利用。
この事故件数は増加傾向にあり、特に多いのが30代から40代。
幼児を同乗させて自転車を運転すると、ふらつきやすくなってしまうもの。
ハンドルをしっかり握って、身体のバランスを保つ練習をする必要があります。

3つ目は電動自転車。
近年の電動アシスト自転車の利用数の増加にともない
2024年は事故件数が5年前の2.6倍に増えました。

一生懸命こがなくても、加速して進むメリットはありますが、
簡単に出てしまうスピードのまま乗っているとクルマや歩行者に衝突しかねません。
そのことを認識して利用しましょう。





最後に高齢者。
高齢者は自転車事故による死亡率が、40代以下の3倍近くと急速に増加します。
また、転倒や道路脇への逸脱事故が死亡事故の24%も起きています。
高齢者は自身の体と車体がぴったり合っているか確認が必要。
一時停止や左右後方確認行為を
乗車体験を通じて身につけてもらうことが求められています。





しっかりとヘルメットをかぶり、
自転車は車両です、クルマと同じように信号や一時停止を守り、
お酒を飲んだら乗らない、そして保険に加入しておく。
安全で楽しい自転車ライフを送って下さい。
警察庁は先月「自転車の交通安全教育ガイドライン」を公表しました。
4月からは、16歳以上の自転車を利用する交通違反者に対しても
クルマと同じように、いわゆる「青切符」が適用されます。
その前に番組では2週にわたり、そのガイドラインの内容をお伝えします。





交通事故全体の件数は、減少しています。
最近5年では、2020年のおよそ31万件が、2024年は29万件に推移。
一方、自転車事故全件数は、2020年のおよそ1万4千件が、
2024年には1万6千8百件と1.2倍に。
交通事故全体に占める自転車事故の割合は相対的に高くなっています。

自動車と違って運転免許証がない自転車。
そのため、安全な乗り方や交通ルールを知る機会は乏しく、
無知や誤解から危険な運転をする人も多い。
そこで公表されたのが、今回のガイドラインです。
認知機能や運動機能は、年齢によって違うことから年代別に示されています。





まずは、子どもひとりで自転車に乗って、
出かけられるようになる小学校低学年。

安全に道路を通行するための知識が十分に備わっていないのが小学生の低学年。
さらに運転中の視線が近く、横断歩道などで安全な通行の確認がきちんと出来ません。
そのため安全不確認が原因の事故が最も多くなっています。
どのような運転・通行に危険が潜んでいるか
どうすれば危険を避けられるか 保護者が指導しましょう。

例えば、自転車を運転するときは歩くときと異なって左側を通行する。
歩道ではすぐに止まれるようにゆっくり進む。
歩行者が来たら通過するまで停止して、歩行者を追い抜かない。
歩行者が多い時は、自転車から降りて押して歩くといったことです。





続いて、スピードを出して無謀な運転をする子も出てくる小学校高学年。
自転車を利用する機会が多くなります。
しかし、運転時に起こる具体的な危険性をなかなか認識せず
慎重な運転の欠如が見られるので、まずは安全な運転・通行を習得・実行させる。

また、小学校の保健の教科書に「交通事故防止の項目」があるので
それを利用して、事故発生の原因、事故防止と方法を自分で考えて
紙に書き、発言するという作業をしてもらう。

さらに、身近な道路環境で事故が起こる可能性がある場所の地図を作って
事故がそこでなぜ起こるのか? 事故に遭わないためにはどうすればいいか?
これも自分で考えさせるということをやる。





最後に中学生について。
中学生はスマホの保有率が上がり、
スマホの”ながら事故”が小学生の10倍になります。

さらに、中学生の特徴として、危険と知っていてもその行動をとる傾向があるので
交通事故の90パーセントが「自転車を運転する時の事故」です。

そこで「車道通行が原則である」ということをしっかり認識し
そのための安全な運転、通行の確認と実行を必ず行わせること。
さらにスマホの危険性の確認を理解させることがポイントです。





小学生のお子さんがいる保護者の方は、
今日のお話を参考に家庭で交通安全教育を行って下さい。
お子さんを自転車利用による事故から遠ざけることでしょう。
来週はこの続き「自転車の交通安全教育ガイドライン」後編です。
     
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